アラスカ航空(AS)、アリタリア航空(AZ)、アエロフロート・ロシア航空(SU)などSabre(1S)ユーザーの予約を一元管理、座席を指定する方法
先日、とある理由でアリタリア航空(AZ)、アエロフロート・ロシア航空(SU)の航空券を一気に予約しました。
航空会社も予約した方法もバラバラなので、予約記録を確認するにはそれぞれの航空会社のサイト・アプリで確認しなければいけないと思いがちです。
ですが、世の中には便利なツールがあり、AZ, SUはもとより世界中の様々な航空会社の予約記録を一元管理できるツールがあるんです。
今日は、そのツールを紹介しますね。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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AZ, SUが採用している基幹システム
まずは、AZ, SUが自社の基幹システム(GDS)を知る必要があります。
両社とも、アメリカに本社がある
Sabre(セーバー)
というGDSを利用しています。
このSabreにもIATAの2桁航空会社コードを持っていて、「1S」というコードが割り当てられています。
2018年6月現在、基幹システムとして1Sを採用している主な航空会社は以下の通りです。
アラスカ航空(AS)
アメリカン航空(AA)
エアインディア(AI)
アエロメヒコ航空(AM)
アリタリア航空(AZ)
コパ航空(CM)
エチオピア航空(ET)
エティハド航空(EY)
ガルフ・エア(GF)
ハワイアン航空(HA)
アルゼンチン航空(AR)
LATAM航空(LA)
セイシェル航空(HM)
ニュージーランド航空(NZ)
バンコクエアウェイズ(PG)
フィリピン航空(PR)
ニューギニア航空(PX)
アエロフロート・ロシア航空(SU)
ベトナム航空(VN)
オマーン・エア(WY)
ヴァージン・オーストラリア(VA)
Pan Am World Airways Dominicana(7N)
ジェットエアウェイズ(9W)
有名なところだと、アメリカン航空(AA)やベトナム航空(VN)あたりでしょうかね。
アラスカ航空(AS)も、実は1Sユーザーだったりします。
これらの航空会社を利用するために予約した記録(特典航空券も含む)の予約番号(ロケーター番号)を利用して、Tripcaseというサイトで確認することができます。
https://www.tripcase.com/login
このTripcaseというツールは1Sが開発したもので、上記1Sユーザーの記録を一元管理できるツールです。
PC, スマートフォンアプリいずれも展開されています。
設定で日本語を選択することも可能なので、便利ですね。
ちょうど、ライバルのAmadeus(1A)が展開している「CheckMyTrip」と同じような感じのツールですね。
Tripcaseの登録方法・使い方
このTripcaseですが、利用方法は特別難しいわけではありません。
以下のサイトから、新規登録を行います。
https://www.tripcase.com/login
フェイスブックのアカウントでも登録ができますが、ログインIDとしてメールアドレスを利用する場合は、メールアドレスを入力します。
入力した後、二段階認証のメールが登録アドレス宛に届きます。
届いたメールの、「VERIFY」をクリックすれば登録完了です。
ログイン後実際に予約記録を確認する方法ですが、まずは適当に旅行のタイトルを記入します。
その後、(PCの場合)画面右の「Link a Booking」をクリックします。
次に表示される画面で、6桁の英数字の予約番号と名字を入力します。
すると、旅程が追加され、日程が表示されるようになります。
一つの旅程タイトルの中に、複数の予約記録を追加することもできます。
先ほどのAZの旅程に、SUの予約も追加してみました。
使用予定機材や指定した座席の位置なんかも表示されるので、なかなか便利だと思います。
ちなみに、アラスカ航空(AS)のマイレージを利用してJAL(JL)の特典航空券を予約した場合の記録なんかは、予約時にASの予約番号とJLの予約番号両法が表示されるので、
・ASの予約番号を利用してTripcaseで管理
・JLの予約番号を利用してCheckMyTripで管理
なんていうことも可能です。
予約番号を取得するには
このTripcaseを利用するためには6桁英数字の予約番号が必要なのですが、航空会社の公式サイトで航空券を購入した場合や、1Sユーザーの航空会社のマイレージを利用して特典航空券を予約した場合に表示される6桁の予約番号を利用すれば良いのですが、旅行代理店で予約した記録についてはちょっと注意が必要です。
旅行代理店経由で予約した場合
旅行代理店を通して予約をした場合、6桁の予約記録は各旅行代理店のマイページで表示される予約番号ではなく、eチケット控えに記載されている6桁の予約番号を利用します。
そこで表示されている予約番号をTripcaseに登録すれば良いのですが、もし登録できなかった場合には、予約した旅行代理店に電話をして、
航空会社の予約番号(キャリアロケーターと言います)を教えてください
と言って教えてもらいましょう。
よっぽどスキルのない人でない限りは、教えてくれます 🙂
ちなみに、自分が今回SUの予約をしたのは、日本旅行のサイトです。
なぜかというと、アメックス・スカイ・トラベラー・プレミアカードを利用して日本旅行で決済すると、JPY100につき5ポイント獲得できて、それをそのまま様々な航空会社のマイレージに移行できるので、JPY100で5マイル獲得できるからです。
日本旅行で予約をすると予約手数料を取られますが、その手数料を支払っても、獲得できるマイレージ数を考えるとお得だからです。
手数料についても、JPY100につき5ポイント獲得できますからね 😉
その日本旅行は、GDSとしてAmadeusを利用しているので、eチケット控えはAmadeusのe-ITRを通して表示させることになります。
SUは1Sユーザーですが、旅行代理店がAmadeusを利用しているのでAmadeusにも記録ができ、1つの記録に対して予約番号が2つある状態となっています。
1つの予約記録に対してのGDS同士の相互連携の仕組みについては、それだけで記事ができそうなのでそれはまた別の機会に^^;
さて、e-ITRで表示させた予約記録の中に予約番号があるわけですが、
1A
に続いて表示されているものではなく、各航空会社の2桁コードの後に続いて表示されている予約番号を取得します。
座席指定などもできる
Tripcaseで直接座席指定はできませんが、取得した予約番号を利用して、各航空会社のサイト上で座席指定やミールリクエスト、マイレージ番号の登録をすることもできます。
オンラインでできなかった場合は、航空会社に電話をして、予約番号を伝えてリクエストをしましょう。
まとめ
実際にTripcaseを利用しての感想ですが、CheckMyTripよりも使い勝手は良さそうな気がしました。
1Sの予約番号があればどんな旅程でも登録できますが、このTripcaseに登録できる予約記録は、1Sの予約番号を持っている記録に限定されます。
なので、例えばエールフランス航空(AF)の公式サイトで予約した記録なんかは、Tripcaseに登録することができません。
(AFは自社システムとしてAmadeusを利用しているため、1Sとは繋がりがないため)
ただ、もし旅行代理店経由で予約した場合などで、その旅行代理店が1Sを利用してAFの記録を予約した場合には利用可能です。
(先ほどの日本旅行が良い例です)
自分がなぜAZ, SUに搭乗することにしたのかは、また改めて説明させていただきます 😀
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