空港コード/都市コード、航空会社コードから空港/都市、航空会社の名称を調べる方法
PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
自分はブログで記事を書くときに必ず、
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の羽田(HND) – ロンドンヒースロー(LHR)線
という感じで記述をしています。
これは、それぞれの空港が持っている3ケタの空港コードや2ケタの航空会社コードを覚えてもらいたいからです。
この3ケタ・2ケタのコードは、「IATA」という機関が決めたものです。
いったい、何者なんでしょうか。
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IATAとは
国際航空運送協会(こくさいこうくううんそうきょうかい、IATA, International Air Transport Association)は、国際線を運航する航空会社、旅行代理店、その他の関連業界のための業界団体である。
※Wikipediaより引用
日本では「イアタ」、英語圏では「アイアタ」と呼ばれています。
このIATAが、航空会社のBAやVA、NHなどの航空会社の2レターコードや、HNDやNRT、LHRなどの空港3レターコードを策定していて、IATAコードと呼ばれています。
IATAが策定した空港/都市コード、航空会社コードが、世界標準の呼称となっています。
旅行会社・航空会社の間では大きな影響力を持っていて、IATAのルールを基準に販売方法やeチケットの表示方法が決められています。
例えば、航空券の販売表示方法について、旅行会社的には問題ないと思っていても、IATAのルールでアウトと決められていたらアウトです。
IATAが言うんだから・・・という感じで、やむを得ず表示の修正を行いなければいけません。
空港コードと都市コードの違い
ここで「空港コード」「都市コード」というキーワードが出てきました。
両者はどう違うのでしょう?
空港コード
空港コードは空港ひとつひとつに付けられるコードで、よくチェックイン時に付けられるタグに印字されている3文字の英字です。
例えば、
成田 : NRT
羽田 : HND
パリシャルルドゴール : CDG
ロンドンヒースロー : LHR
という感じです。
ちなみに、関西空港の’KIX’を「キックス」と呼ぶと、ツウっぽくなれますよ 🙂
都市コード
例えば、
東京 : TYO
大阪 : OSA
パリ : PAR
ロンドン : LON
といったものです。
があるのですが、都市コード : ‘TYO’の中には
HND(羽田空港)
NRT(成田空港)
などが含まれていて、航空会社の運賃は空港コード毎ではなくこの都市コードなら全部いくら、という感じでまとめるための役割を持っています。
航空券予約サイトなどで検索する際に’TYO’を指定して検索すると、
成田空港発着 + 羽田空港発着
の便が表示されます。
逆に、’NRT’のみを指定すると、
成田空港発着
のみの便が表示されるようになっています。
‘OSA’の中には
ITM(伊丹空港)
KIX(関西国際空港)
UKB(神戸空港)
が含まれるので、’OSA’を指定して検索すると、
・KIX発のフライト
・ITM/UKBからHND(NRT)を経由してのフライト
が出てくるようになります。
ちなみに、グーグルなどで
NRT-LHR
と調べると、その区間を運航している航空会社のフライトスケジュールが表示されますよ 🙂
3レターコードから空港名を知りたい!
IATAのサイト中には、
そんなことができるページがあります。
https://www.iata.org/publications/Pages/code-search.aspx
※入力は半角小文字で行います
こんな便利なサイトを提供しているんですね。
自分のところで決めたものですから、当たり前と言えば当たり前ですが^^;
自分も、仕事の際重宝しています。
実際に使ってみよう
このサイトを使って例えば、’Search by’は’Location code’を選択し、’Enter city / airport code’の欄に’OSA’と入力してみると、
・ITM(伊丹空港)
・KIX(関西国際空港)
・UKB(神戸空港)
が入っていて、実は神戸空港も’OSA’のくくりに入っているんだ、ということがわかったりします。
※’Metropolitan Area’と書いてある行は、都市コードそのものの説明です
また、’TYO’を調べてみると、
・HND(羽田空港)
・NRT(成田空港)
・OKO(横田基地)
が入っていて、横田基地もIATAで決められているとか、茨城空港(IBJ)は’TYO’のくくりには入っていないんだ、ということがわかったりします。
同じように、ある都市(航空会社)のアルファベットを1文字でも入力して検索すると、その文字を含む都市(航空会社)のコードと名称が全部出てきます。
名前がうろ覚えだったときには、非常に役に立つ機能です。
旅行会社システム的には・・・
都市コードの中には、
1つの都市コードの中に複数の空港コードが含まれていて、その都市コード自体も空港コードになっている
というケースもあります。
例えば、
都市コード : BKK, SHA, TPE
あたりがそうなんですが、
都市コード | 空港コード(1) | 空港コード(2) |
---|---|---|
BKK(バンコク) | BKK(スワンナプーム) | DMK(ドンムアン) |
SHA(上海) | PVG(浦東) | SHA(虹橋) |
TPE(台北) | TPE(桃園) | TSA(松山) |
という感じです。
これが結構システム的には厄介で、’BKK’が都市コードなのか空港コードなのか判別をして画面に表示しければいけない時とかにちょっと複雑な処理を入れなければ入れなかったりします。
3レター/2レターは旅の玄人への第一歩
これらのIATAコードを知っていると、街中でスーツケースにタグをつけたままの人を見て「あ、どこどこから来たんだな」とか、「どこどこに行ってきたんだな」ということがわかるようになります。
また、一部のオンライン予約サイトなどでは都市/空港コードを直接入力して検索できるので、いちいちプルダウンから地域 -> 国 -> 都市を選ぶ手間が省けてとてもラクです。
旅好きな人は知らない間に覚えてしまうものかもしれませんが、これから旅に出る方・旅の玄人を目指している方は、覚えていて損はない知識だと思います 😉
ぜひ、IATAのサイトを活用してくださいね。
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