ニュージーランド航空(NZ)とヴァージン・オーストラリア(VA)、オーストラリア・ニュージーランド間の提携を解消
ニュージーランド航空(NZ)とヴァージン・オーストラリア(VA)は、ライバルのカンタス航空(QF)に対抗するために提携を行っていたのですが今回、別々の道を歩むようになりました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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提携していた内容
VAはそもそもどこのアライアンスにも属していませんが、同じ国内の強力なライバルであるカンタス航空(QF)に対抗するために、NZと提携を行っていました。
基本的にはオーストラリアとニュージーランドの間の様々な路線をそれぞれの機材が運航していたんですが、ウェリントン(WLG)とブリスベン(BNE)間の路線はVAの機材のみ運航となっていました。
またマイレージ提携も行っていて、NZのフライトでVAのマイレージが貯まったりマイレージを利用してNZフライトを予約できるのはもちろん、上級会員取得に必要なステータスポイントも獲得ができます。
そして、VAの上級会員はオーストラリア・ニュージーランド間のフライトに搭乗する際NZのラウンジにも入ることができましたが、これも一部路線の利用を除いて利用ができなくなります。
その他、2018/4/23現在のNZとの提携内容についてはこちらの公式ページをどうぞ。
https://www.virginaustralia.com/nz/en/experience/airline-partners/air-new-zealand/#alliance
なぜ提携解消になったのか
こんなに仲の良さそうに見えたNZとVAですが、2018年10月28日で両社の提携は解消されます。
理由は色々あるようですが、NZがオーストラリアマーケットにおける地位をある程度確立しつつあるため、VAと組む理由がなくなった(むしろ邪魔になった)から、というのが一番の理由のようです。
VAがNZにフラれたような感じです。
マイレージ提携/利用についてはまだ言及がありませんが、マイレージの提携については、引き続き継続されるようです。
VAフライトでNZのマイレージ及びステータスポイントが獲得でき、NZフライトでVAのマイレージ及びステータスポイントが引き続き獲得できます。
フラれたVAの逆襲
用済みだからという感じでNZにフラれてしまったVAですが、そのNZに対抗するべく新たな対策を打ち出しています。
まずは、オーストラリア・ニュージーランド間のフライト全てにビジネスクラスを搭載する、というものです。
VAの運航する当該区間のフライトは全てボーイング737-800が使用され、フルフラットが用意されている機材も導入されるようです。
次に、機内WiFiの充実。
前述のボーイング737-800機材には機内WiFiが利用可能となっています。
NZもエアバス321neo機材を当該路線に展開するのに対抗する形になっています。
まとめ
NZとの提携を失ったVAは、オーストラリア・ニュージーランド間というドル箱路線をQFだけでなくNZとも再び戦わなければいけなくなりました。
ワンワールドやスターアライアンスといった大きなアライアンスに属していないVAは、この2つの大きなキャリアとどう対抗していくのでしょうか?
デルタ航空(DL)と仲がいいことから、スカイチームに加入するという離れ業をやってのけるのでしょうか?!
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