アシアナ航空(OZ)は、2026年春にソウル(ICN)発ブダペスト(BUD)線およびミラノ(MXP)線の直行便を新設し、欧州路線網を拡大する計画を明らかにしました。
これは、進行中の大韓航空(KE)との統合に向けた動きの一環であり、統合完了前に欧州での存在感を高める狙いがあります。
両路線はいずれもICNを拠点とし、OZの主力機であるエアバスA350-900型機が投入される予定です。
KEとの統合を見据えた欧州ネットワーク拡充
BUDのようなヨーロッパの中規模都市において長距離アジア路線が再開される背景には、製造業、自動車関連サプライチェーン、テクノロジー分野への投資増加に伴う、企業需要やインセンティブ需要の回復があります。
一方MXPは、安定したビジネス需要に加え、高付加価値のレジャー需要も見込める重要市場であり、ヨーロッパ路線を再構築するOZにとって、優先度の高い都市と位置づけられています。
運航スケジュール
ICN – BUD線は、2026/4/3日に就航予定で、当初は金曜・日曜の週2便で運航されます。
規制当局の承認を条件に、将来的に水曜便の追加も検討されています。
* ICN発12:35 -> BUD着18:05
* BUD発20:00 -> ICN着翌日13:40
この路線は、2025年4月に開設されたプラハ(PRG)線に続くもので、OZの中・東欧戦略を補完する役割を担います。
なお、KEはすでにICN – BUD間を週4便運航しています。
ICN – MXP線は2026/3/31から開始され、火曜・木曜・土曜の週3便で運航される予定です。
* ICN発13:40 -> MXP着20:00
* MXP発22:00 -> ICN着翌日16:40
MXP線の追加により、OZは西ヨーロッパでの路線網をさらに強化し、2024年後半に完了したKEによる買収後の運航統合に向けた体制づくりを進めていきます。
使用機材・客室仕様
BUD線・MXP線ともに、エアバスA350-900型機(全311席)で運航されます。
ビジネスクラス
1-2-1配列のフルフラットシート「ビジネス・スマーティウム」28席
エコノミークラス
3-3-3配列で283席
前方座席は「エコノミー・スマーティウム」として販売され、足元のスペースが広くなっています。
まとめ
OZのA350はいずれ搭乗したいと思っています。
A380のビジネススマーティウムは短距離線で搭乗しましたが、OZのA380はバーもシャワーもないので、ちょっと寂しいところです。
