ユナイテッド航空(UA)・成田(NRT) – 仁川(ICN)路線運休
PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
ユナイテッド航空(UA)が、成田(NRT) – 仁川(ICN)路線の運休を発表しました。
以遠権フライトが大好物のPAR的にはちょっと寂しいですが、この運休をちょっと深掘りしてみます。
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競争が激しい日韓線
国同士の政治的な関係は冷え切っていますが、航空業界的には日韓線はドル箱路線で、競争が激しさを増しています。
UAもそんな競争の渦中にあったのですが、今回の発表でUAの以遠権フライトが一つ姿を消すことになります。
まぁ、これはしょうがないかなと思います。
なぜなら、UAのこの路線はめちゃくちゃ高いからです!
アシアナ航空(OZ)なんか、もっと安い料金で搭乗できます。
他にも、ジンエアー(LJ)やチェジュ航空(7C)、エアプサン(BX)といったLCCも頻繁に飛んでいるので、UAは価格では勝てないでしょうね。
あと意外だったのが、ANA(NH)はNRT – ICN線には就航していない、ということです。
HND – GMPはあるんですが、これは今まで気づきませんでした^^;
旅行業界視点でのOZの運賃
ちなみに、旅行会社的な視点からいうと、OZの運賃は出発日が日曜日 – 木曜日だと、金曜日/土曜日の出発より安いです。
いわゆる、「平日運賃」と「週末運賃」ですね。
韓国のもう一つの航空会社・大韓航空(KE)は、出発ではなく日本帰着日が日曜日または月曜日だと高い、というような運賃を設定しているところもあります。
いわゆる、「リターンオンデー(Return on-day, 帰りに運賃を’on’するという意味)」です。
後はスターアライアンスメンバーがカバーする
このNRT – ICN路線をスターアライアンスメンバーのフライトとして搭乗したい人は今後、OZやHND – GMPのNHといった他のスターアライアンスメンバーのフライトでカバーすることになります。
まとめ
UAはかつて、デルタ航空(DL)と同様にNRTをハブ空港としてアジア各地へフライトを行っていました。
これらの便は全て以遠権フライトだったのですが、一つずつ徐々に消えていき、今回のICN路線も姿を消します。
NRTを経由するのではなく、直接これらの都市へ直行便を飛ばすようになっています。
ICNへも、サンフランシスコ(SFO)からの直行便が就航しています。
また、NRT – ICN路線は既に機材が777-200から737-800へとダウンサイズされています。
最近、NRTのフルサービスキャリアに対しての地盤沈下が始まっていますね。
DLもNRT-TPE線の運休を発表したし、LHも「成田縛り」を破ってHNDだけに就航するようになったし。
デルタ航空(DL)の以遠権フライト・成田(NRT) – 台北(TPE)線運休
都内に住んでいる自分にとっては、HND発着の方が近いし、成田エクスプレスは高いのでありがたいのですが、きっと困る人もいるんでしょう。
ますます、NRTのLCCターミナル化が進みそうですね。
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