日本航空(JL)の非常口座席が有料で指定可能に。非常口座席について考えてみた
日本航空(JL)は、国際線エコノミークラスで足もとが広い非常口席と最前列席を有料で事前指定できるサービスを開始しました。
12月3日以降搭乗分が対象なのですが、これまではJL、ワンワールド上級会員(ルビーからOK)や普通運賃(ブッキングクラス : Y)の搭乗客を除いて事前に指定出来ませんでした。
これからは、有償ですが一般の搭乗客も料金を払うと指定できるようになります。
片道あたりの料金は、北米・欧州・ハワイ・オーストラリア・インド線がJPY10,000、東南アジア線JPYは6,000、東アジア・グアム・マニラ・ウラジオストク線はJPY4,000です。
ちなみに全日空(NH)においては、座席指定が無料なのはダイヤモンドメンバープラチナメンバーのみ。SFC会員は、有料です。
ではなぜ、非常口座席の指定が有料なのか?
この非常口座席について少し考えてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
[toc]
なぜ非常口座席は有料なのか
非常口座席が有料なのは、何もJLに限ったお話ではありません。
有料での座席指定ができる航空会社はほとんど、非常口付近の座席を少し高めの座席指定料で販売をしています。
それは、非常口座席は足元が広いから。
長距離のフライトでも少し楽になりますね。
ただ、非常口座席を予約するには条件があります。
国土交通省で決められている通達で、
・満15歳以上の方(15歳未満の方はご指定いただけません)
・ご搭乗に際して付き添いの方や係員のお手伝いを必要としない方
・航空機ドアの開閉等、緊急脱出の援助を実施することができる方
・脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他のお客さまへ口頭で伝えられる方
・緊急脱出時に同伴者の援助をする必要がない方
・緊急脱出の援助を実施することに同意する方
となっています。
実際に座ったことのある方はご存知だと思いますが、非常口に座っていると客室乗務員の方がシートを持ってきて、「緊急脱出の際にお手伝いしていただくことになるのでお読みください」と言われます。
搭乗客が飛行機から出やすくするために、少し広い通路になっているんですね。
詳細は、JLのこちらのページをご覧ください。
これは海外でも同じです。
以前、ヴァージン・アトランティック航空(VS)とKLMオランダ航空(KL)に搭乗した時に非常口に座りましたが、
Do you speak English?
と言われ、Yesと答えると、緊急脱出の時にお手伝いしてもらうからこれを読んでおいてね、と言われました。
また、離着陸の間、手荷物はすべて上の物入れに収納する必要があります。
足元に荷物を置くことができません。
これ、自分はとてもイヤなので、1列目の座席は極力指定しないようにしています。
非常口座席は足元が広いので足を伸ばして寝ることができますが、座るのには責任が伴います。
まとめ
ちなみに、JLのボーイング B767機材は壁の前が開いて、壁越しに2人の客室乗務員の方と至近距離で目が合ってしまいます。
いわゆる、お見合い席です。
他にも、全日空(NH)のエアバス A321機材にもお見合い席があります。
自分はこの席に座った場合、極力目を合わさないようにしています。
客室乗務員の方も、氣まずいのではないかなと勝手に思っています^^;
なお、いくら上級会員と言っても、車椅子を利用している搭乗客がいる場合やその他特別な理由がある場合は座席をブロックされ、指定できなくなることもあるのでご注意を。
LEAVE A REPLY