オマーンエア(WY)が新たにヨーロッパ路線を開設しましたが、近年でも特に興味深い以遠権フライトになっています。
マスカット(MCT) – バグダッド(BGW) – コペンハーゲン(CPH)線を新設
2025/12/16よりWYは、
マスカット(MCT) – バグダッド(BGW) – コペンハーゲン(CPH)を結ぶ新路線を週2往復で運航します。
運航スケジュールは以下の通りです。
*WY425
MCT 13:00 発 -> BGW 14:55 着
BGW 15:55 発 -> CPH 19:25 着
*WY426
CPH 20:25 発 -> BGW 翌03:25 着
BGW 04:25 発 -> MCT 08:00 着
以遠権区間としての運航
MCT – BGW間は約1,082マイルで、所要時間は西行き約2時間55分、東行き約2時間35分。
一方、BGW – CPH間は約2,161マイルで、西行き約5時間30分、東行き約5時間となっています。
特に注目すべきなのは、BGW – CPH区間が以遠権として販売される点です。
WYは、この路線を両都市への新規就航として位置づけています。
MCT – CPHの通し移動では、東行きで約9時間25分、西行きで約8時間35分です。
機材と背景戦略
この路線にはボーイング B737 MAX8が投入され、座席数は162席。内訳は、ビジネスクラスがリクライニングシート12席、エコノミークラスが150席となっています。
WYは2024年に事業再編を開始しており、収益性重視の方針のもと、A330型機を全廃するなどワイドボディ機を大幅に削減しました。
その結果、本来は大型機が投入されがちな市場でも、737型機での運航が増えています。
この戦略では、乗り継ぎ需要の獲得において価格競争力が最大の武器になるため、なかなか割り切った選択と言えるでしょう。
乗客目線での印象は
BGW発着の利用者にとっては、CPHやMCTへの新たなアクセス手段として一定の利便性があります。
ただし、それ以外の利用者、たとえば「BKK – CPH間の安い航空券」を購入した人にとっては、途中でBGWを経由することに驚く可能性もありそうです。
まとめ
WYの新しい路線は斬新で興味深い試みである一方、経由地を知らずに搭乗する乗客にとっては、思わぬサプライズになる可能性もありそうです。
個人的にはイラクへ行ってみたいと思うのでその際にはWYを利用してみようかと思います。
