中東の2キャリアがスターアライアンス加盟を検討中か

航空業界の勢力図は日々めまぐるしく変わりますが、その中でも最近中東の航空会社は特に動きが激しいような気がします。
その中東の航空会社の中の2つ・エティハド航空(EY)とガルフ・エア(GF)が、スターアライアンスに加盟を検討している、という噂を耳にしました。
この噂は本当なのか、実現可能性は高いのか、少し探ってみます。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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中東キャリアを取り巻く状況
2018年8月現在、中東キャリアの中で世界3大アライアンスに加盟しているのは
・カタール航空(QR)、ロイヤルヨルダン航空(RJ) : ワンワールド
・サウディア(SV)、ミドルイースト航空(ME) : スカイチーム
となっていて、スターアライアンスには中東キャリアは加盟していません。
一方で、エティハド航空(EY)は独自に「エティハドパートナーズ」というアライアンスを展開していますがその中のメンバーであるアリタリア航空(AZ)は経営難、ジェットエアウェイズ(9W)は脱退間近、エア・ベルリンに至ってはもうなくなってしまって、EYの経営状態もどんどん悪くなり、サービスの低下や数多くの改悪が続いています。
エミレーツ航空(EK)との合併も噂されていますが、EKは経営状態のよくないEYを吸収したがらず、統合は現実的ではなさそうです。
また、もう一方のガルフ・エア(GF)もアメリカン航空(AA)との提携解消しましたが、これにより提携ネットワークが低下しました。
アメリカン航空(AA)、ガルフ・エア(GF)とのマイレージ提携を解消(2018/5/1以降)
これらの2社はスターアライアンスと仲がいい
実はこの2社は、スターアライアンス系航空会社と共同運航便の提携などを結構行っているんです。
EYはルフトハンザ・ドイツ航空(LH)との提携を強化したばかりですし、ANA(NH)やアシアナ航空(OZ)とは既ににマイレージの相互提携も行っています。
GFも、ターキッシュエアラインズ(TK)などのスターアライアンスメンバーと共同運航便の提携を行っています。
これらの状況を鑑みると、スターアライアンスへの加盟は結構実現性が高いと思うのは自分だけでしょうか。
まとめ
確かにスターアライアンスには中東キャリアは加盟していないのでこのうち1社でも加盟となれば更に強力なアライアンスとなるでしょう。
ヨーロッパへマイレージを利用して行く路線が増えることになりますし、エアインディア(AI)はあまり使いたくないPARとしてはインドへ行くなら中東キャリアの方がなんとなく安心です。
ですが、あまり大きくなりすぎるのも考えもので、現場スタッフが対応しきれず上級会員が満足するサービスが行き届かないこともしばしば。
そのうち、世界中のラウンジがスターアライアンスゴールドメンバーだらけになるのは目に見えています。
個人的にはワンワールドにもう少し頑張ってもらいたいのですが、今後も中東の航空会社からは目が離せませんね!