ヒルトンのポイント移行は無料でできます

2017年、ヒルトン・オナーズは大規模なプログラムの刷新を行いました。
その際に導入されたものの、あまり広く知られていない機能の一つが「ポイントプーリング(ポイントの合算)」です。
これは、簡単に言えば、最大10人までの他の会員から自分(代表者)のアカウントへ、ポイントを無料で移行できる仕組みです。
この機能を利用する際、会員同士が同じ住所に住んでいる必要はありません。
建前上、この機能は家族や友人がポイントを一つにまとめ、共同で特典交換(宿泊など)を行うために設計されました。
ヒルトンは当初、「2人が別々にスタンダードルームを予約するより、ポイントを合算してスイートに交換する方がお得」といった例を挙げて、この機能の利用を促していました。
しかし実際には、合算されたポイントの使い道に制限は一切ありません。
宿泊以外の特典(航空会社のマイレージなど)に交換しても構いませんし、すぐに使わずに貯めておくことも可能です。
1対1の「ポイント移行」も無料に
この変更と同時に、さらに重要な点として、通常の1対1のポイント移行も無料化されました。
以前からヒルトンには会員間でポイントを移行する仕組みがありましたが、手数料が必要でした。
しかし、「ポイントプーリング」機能を使えば、たとえ2人だけであっても実質無料でポイントを移動できてしまいます。
そのため、ヒルトンは従来の1対1の移行についても、手数料を無料にせざるを得なくなったのです。
特定の旅行のために複数人からポイントを集める「プーリング」機能を使う機会は少ないかもしれません。
しかし、1対1でポイントを無料移行できる機能が役立つ場面は非常に多くあります。
無料移行機能の具体的なメリット
ヒルトン・オナーズのポイント無料移行には、以下のような多くの利点があります。
* ポイント失効の回避
ポイントの有効期限が切れそうな時、アクティブな家族会員のアカウントにポイントを移すことで、失効を防げます。
* 少額ポイントの集約
たまにしかヒルトンに宿泊しない家族や友人がいる場合、プログラムに登録してもらい、その一度の滞在で得た少額のポイントを後で自分のアカウントに送ってもらうことができます。
* 複数部屋予約時のポイント獲得
ヒルトンの規約では、ポイントを獲得できるのは1滞在につき最大2部屋までです。もし3部屋以上必要な場合、3部屋目以降を同行者の名前で予約し、そこで得たポイントを後で自分のアカウントに集約するという方法が取れます。
* 複数部屋予約時のポイント獲得
「1滞在につきXXXXボーナスポイント」といったキャンペーンが実施されている際、複数の部屋をそれぞれ別の会員の名前で予約すれば、各部屋でボーナスを獲得できます。(ただし、この場合、メインの会員の上級ステータス特典はその部屋には適用されません。)
* ポイント購入上限の回避
年間のポイント購入上限額に達してしまった場合でも、友人や家族に代理でポイントを購入してもらい、それを自分のアカウントに移行させることが可能です。
* 特典宿泊時のステータス特典活用
ステータスを持っていない会員のポイントを、上級会員(ゴールドやダイヤモンドなど)のアカウントに移行させることができます。その上級会員のアカウントから特典宿泊を予約することで、無料の朝食やアップグレードといったステータス特典を受けられる可能性が高まります。
新規会員に関する制限
セキュリティ上の理由から、ヒルトン・オナーズの新規会員には以下の2つの制限が設けられています。
1. 入会後、まだ宿泊実績がない場合、最初の90日間は、ポイントの送受信ができません。
2. 入会後、宿泊実績がある場合、最初の30日間は、ポイントの送受信ができません。
ただこれらはほとんどの人にとって大きな障害にはならないでしょう。
ポイント移行の上限は
ポイントの移行(プーリングおよび1対1の移行)には、以下の年間上限が設定されています。
* 最低移行ポイント : 1,000ポイントから。
* 送信の上限
* 年間 500,000ポイントまで。
* 年間の取引回数は6回まで。
* 受信の上限 :
* 年間 2,000,000ポイントまで。
移行手続きは即時反映ではない場合もありますが、通常は24時間以内に完了します。
まとめ
ポイントプーリングや1対1の移行は、ヒルトン・オナーズ公式サイトの専用ページから手続きが可能です。
自分はそんなに多くのヒルトンポイントを持っているわけではありませんが、活用できそうな方はぜひ。
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