12月 16, 2025
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コートヤードとフェアフィールドの違い

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宿泊施設という観点で見ると、マリオットは旅行者の多様なニーズに応えるため、幅広いブランドを展開しています。
 
その中でも、コートヤード・バイ・マリオットとフェアフィールド・バイ・マリオットは、代表的なセレクトサービスブランドです。
 
一見すると似たような滞在体験を提供しているように見えますが、実際にはそれぞれに異なる強みや特徴があります。

ブランド規模と展開エリア

コートヤードは、現在もマリオット最大規模のブランドで、アメリカ国内にとどまらず世界各地に展開しています。
 
特にアジア地域では評価が高く、ロビーが広く設計され、フルサービスに近い設備や豪華な朝食を提供する、比較的上位クラスのホテルとして運営されているケースが多く見られます。
 
一方のフェアフィールドは、近年急速にホテル数を増やしており、総軒数ではコートヤードに迫る勢いです。
 
安定したサービス品質に定評があり、もともとはアメリカ中心のブランドでしたが、現在ではヨーロッパや日本を含む海外市場にも広く進出しています。
 
価格を抑えつつ、十分な広さの客室を提供している点が魅力です。

建物の新しさと状態

ホテルの快適さは、建物の築年数によって大きく左右されます。
 
コートヤードの場合、初期世代の物件は、改装が行われていなければやや古さを感じることがあります。
 
対照的に、フェアフィールドは比較的新しいブランド展開が多いため、全体的に新築または築浅のホテルが多く、設備の状態が良好なケースが目立ちます。
 
ただし、同程度の築年数かつ価格帯が近い場合は、ロビーの広さやビストロバーなどの付加価値を考えると、コートヤードの方がワンランク上の体験を提供することが一般的です。

朝食サービスの違い

両ブランドの大きな違いの一つが、朝食の扱いです。
 
・フェアフィールド
アメリカ、カナダ、ヨーロッパの多くのホテルでは、宿泊者全員に無料朝食が提供されます。
 
頻繁に移動する旅行者にとっては、非常に便利なポイントでしょう。
 
ただし、アジア太平洋地域では無料朝食が標準特典ではなく、コートヤードと同様に有料または会員ステータス依存となる場合がほとんどです。
 
・コートヤード
世界的に見て、基本的に無料朝食は付いていません。朝食付きプランを予約するか、館内レストランで別途支払う必要があります。
 
もしくは、プラチナ以上の上級会員であれば、ウェルカムギフトの選択肢として朝食を利用することが可能です。

ポイントと宿泊実績の加算

以前は地域によってポイント付与率に差がありましたが、2025年時点では両ブランドの条件は統一されています。
 
* ポイント : コートヤード、フェアフィールドともに、対象宿泊料金USD1につき10ポイント
* 宿泊実績 : 1泊につき1泊分の実績が加算(地域不問)
 
かつて存在した「ヨーロッパ・中東・アフリカのフェアフィールドは獲得ポイントが少ない」というルールは、現在は廃止されています。

立地傾向

フェアフィールドは、高速道路のインターチェンジ付近や郊外、空港周辺に建てられることが多い傾向があります。
 
一方、コートヤードは都市中心部やビジネス街に立地するケースが比較的多いです。
 
もっとも、最近では市内中心部にフェアフィールドが進出したり、郊外のビジネスパークにコートヤードが建設されたりする例も増えています。
 
予約前には必ず地図で立地を確認するのがおすすめです。
 
宿泊費を節約しても、移動に高額な交通費がかかるようでは本末転倒です。

まとめ

コートヤードとフェアフィールドはいずれも、ビジネス利用やコストを意識する旅行者向けのセレクトサービスホテルです。
 
新しい物件同士で比較すれば、設備や雰囲気の面でコートヤードが優位に立つことが多いでしょう。
 
2025年における最大の判断材料は朝食です。
 
アメリカやヨーロッパで、確実に無料の朝食を取りたいならフェアフィールドが無難です。
 
一方、落ち着いたロビーバーの雰囲気を楽しみ、朝食は有料でも構わないという方には、コートヤードが適しています。
 
マリオットのホテルは6年以上宿泊をしていないですが、世界一安いスイートルームの動画でもしかしたら宿泊することがあるかもしれません。
 
今のうちから世界一安いコートヤードのスイートルームとか、あれば調べておこうと思います。

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Courtyard · Fairfield · Hotel · Marriott International

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