12月 13, 2025
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エールフランス航空(AF)がロンドンヒースロー空港(LHR)にラウンジをオープンします

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エールフランス航空(AF)は、ロンドン・ヒースロー空港(LHR)に新たな旗艦ラウンジをオープンする予定で、これによりライバルであるブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の上級会員が“乗り換え”を考える可能性があります。
 
同社は、2026年春にLHRのターミナル4にプレミアムな空間をオープン・運営することを正式に発表しました。
 
これはイギリス最大の空港における、プレミアムキャビン利用者およびエリート会員専用のエリアとなります。

AFの新しいヒースローラウンジの内容

新ラウンジはターミナル4の制限エリア内に設置され、同ターミナルはAF、KL、その他多くのスカイチーム加盟航空会社が使用しています(ただしデルタ航空(DL)とヴァージン・アトランティック航空(VS)はターミナル3から運航)。
 
ラウンジは約743平方メートルの広さで、約150席を備えます。
 
デザインはエールフランスとSGK Brandimageが手がけ、パリ=シャルル・ド・ゴール空港(CDG)、ボストン(BOS)、シカゴ・オヘア(ORD)にある最新ラウンジと同様の美学を踏襲しています。
 
提供される内容:
 
* フランス料理のコースを楽しめるレストランスタイルのエリア
* 選び抜かれたフランスワインとシャンパンを提供するフルサービスバー
* スパやリラクゼーションゾーン、乗り継ぎ間の仕事向けの静かなスペース
 
利用対象:
 
* La Premiere搭乗客
* ビジネスクラス利用客(Business Light除く)
* スカイチームのエリートプラス会員(Flying Blue、デルタ・スカイマイルズのゴールド以上、ヴァージン・アトランティックのスカイクラブ会員など、T4発スカイチーム便利用者)
 
このラウンジはターミナル4で最良の選択肢の一つになると見られています。
 
AFは、LHR短距離路線の重要拠点としており、今冬はLHR–CDG間で最大1日7便を運航しています。
 
2026年3月29日からはCDG–ロンドン・ガトウィック(LGW)間に1日2便を追加し、イギリス出発の旅行者にさらなる接続性を提供します。

AFの広範なラウンジ刷新プロジェクトの一部

今回のLHR計画は、AFがプレミアムキャビンと地上サービスを強化するために進めている大規模投資の一環です。
 
2025年だけでも同社は以下を実施:
 
* CDGターミナル2Eの旗艦ラウンジを改装・拡張(3フロア構成、座席数638席)
* 8月20日にBOSのラウンジを全面リニューアルオープン(約5,000平方フィート、126席)
* 10月17日にはORDターミナル5に新ラウンジをオープン(約5,000平方フィート、105席)

BA上級会員の”乗り換え”を誘発する可能性

LHR最大の航空会社であるBAは、最近、ティアポイントの獲得方法を「利用運賃ベース」へと変更し、ブロンズ、シルバー、ゴールドの基準が大幅に引き上げられました。
 
これにより、以前は修行や割引ビジネス運賃でステータスを維持していた旅行者が、従来よりはるかに難しく(かつ高額に)なりました。
 
そのため、一部の頻繁旅行者はワンワールド以外のプログラムに積算することを検討しています。
 
競合する欧州航空会社はこれを好機と捉え、BAクラブのエリート会員にステータスマッチを提供し囲い込みを狙っています。
 
しかしFlying Blueに乗り換える際の大きな欠点は、ターミナル4発のエールフランスやKLM便では、現在プラザプレミアムラウンジのような魅力の薄い契約ラウンジしか使えない点でした。
 
これは、ターミナル3・4・5に多数のラウンジがあるBAやワンワールド利用時と比べて見劣りします。
 
しかし今回、評価の高いラウンジを多数展開してきたエールフランスがT4に新ラウンジを開設することは、BAエリート会員がFlying Blueや他のスカイチームプログラムへ乗り換える説得力ある理由になり得ます。

まとめ

2026年春から、LHRのターミナル4を利用する旅行者にとって非常に歓迎すべきニュースです。
 
広大なLHRにはラウンジが多いものの、これまでAF/KL、一部スカイチーム利用者向けの「本格的なプレミアムラウンジ」が不足していました。
 
DLは引き続きターミナル3を使用しますが、今回の発表はスカイチーム便でターミナル4を出発する大きな動機となるでしょう。

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Airport · LHR · Lounge · UK

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