自分のように、乗り継ぎを楽しみにしている人はほとんどいません。
ですが、空港内をぶらぶらしながら時間を潰すだけの時代は終わりつつあります。
最近は、ストップオーバーを売りにする航空会社が増え、追加運賃なしで別の都市を楽しめるようになってきました。
長旅を区切って負担を減らしたり、出張ついでにちょっとした旅行を追加したりと、少ない費用で新しい場所を訪れるには最適な方法です。
航空会社によって仕組みは異なり、予約画面でチェックを入れるだけの場合もあれば、無料のホテル宿泊や割引ツアーが付くこともあります。
多くは航空会社の本拠地の空港が対象となるため、同じルートを頻繁に使う人には新鮮味が薄いかもしれません。
また、保安検査や荷物受取など面倒な手続きを2回行う必要があります。
それでも時間に余裕があり、新しい土地をのぞいてみたい人、航空券の価値を最大限に引き出したい人には魅力的な選択肢です。
エミレーツ航空(EK)
ドバイでの乗り継ぎが長時間になる利用者に対し、エミレーツ航空(EK)は「Dubai Connect」という手厚いサービスを提供しています。
エコノミーおよびプレミアムエコノミーの場合、最適な接続時間が8〜26時間(ビジネスクラスは6〜26時間)のときに利用でき、無料のホテル宿泊、送迎、食事、必要に応じてビザまで含まれます。
すでに航空券を予約済みでも、出発24時間前まで追加可能。到着後に専用デスクへ行けば手続きしてもらえます。
TAPポルトガル航空(TP)
TAPポルトガル航空(TP)は、リスボン(LIS)とポルト(OPO)のどちらかで最大10日間のストップオーバーを無料で追加できる、唯一の航空会社です。
予約時にポップアップで選択肢が表示されます。
これを利用すると、ホテルの最大20%割引や、レストラン・ツアー・文化施設・ショップなど150以上の提携先での特典が受けられます。
さらに、ポルトでは48時間利用可能な「ポルトカード」が付与され、五つの博物館に無料で入場可能。
ストップオーバーを利用してアルガルヴェ、マデイラ、アゾレスなど国内他地域へ移動する際も、国内線が25%オフになります。
アイスランド航空(FI)
ストップオーバー制度の先駆者であるアイスランド航空(FI)は、ヨーロッパとアメリカを結ぶ便でアイスランドに最大7日間滞在できる仕組みを提供しています。
予約時に簡単に追加でき、追加料金はありません。
宿泊は含まれないため、ホテルやアクティビティは自己手配となりますが、公式サイトには24・48・72時間で楽しめるモデルプランが掲載されており、ホエールウォッチング、レイキャビク散策、温泉プール巡り、名物ホットドッグの店などが紹介されています。
カタール航空(QR)
ドーハで12〜96時間の乗り継ぎがある場合、最大4泊まで市内に無料で滞在できる仕組みがあります。
1泊14ドルから利用できる4〜5つ星ホテルの特別料金が適用され、ドーハ・サンズ・ビーチへアクセスできるホテルの選択も可能。
高級ホテルでも大幅割引で83ドルから宿泊できます。
砂漠サファリやスーク(市場)ツアーなど、各種アクティビティも割引対象です。
ターキッシュエアラインズ(TK)
イスタンブールでの乗り継ぎが20時間以上ある場合、トルコ航空は無料ホテル宿泊を提供しています。
エコノミークラスは四つ星ホテル1泊、ビジネスクラスは五つ星ホテルに最大2泊まで無料で滞在可能。
ただし手続きは少し複雑で、航空券予約後にウェブサイトまたはメールで申し込み、出発72時間前までに手続きを済ませる必要があります。
承認されると宿泊用のバウチャーがメールで送られてきます。より短い乗り継ぎの場合は、食事付きの無料市内ツアーも利用できます。
まとめ
自分は乗り継ぎの際はホテル修行を優先してしまうためこういったツアーは利用したことがありませんが、アイスランドやポルトガルのストップオーバーは楽しそうです。
