キャセイパシフィック航空(CX)の特典予約必要マイレージ数が増加しました

キャセイパシフィック航空(CX)は過去2年足らずで2度目となる特典航空券の必要マイレージ数を改定しました。
今回の変更は比較的小規模なものでしたが、より注目すべき点は、同時に公式サイトから多くの特典チャートが削除されたことです。
公開されている特典チャートや計算ツールがないため、必要マイレージ数を把握するのが以前より難しくなっています。
変更概要
CXのアジアマイルは、アジア、アメリカ、ヨーロッパ方面への旅行を考えている人にとって非常に価値のあるマイレージプログラムです。
自社便はもちろん、ワンワールド加盟の提携航空会社も利用できるため、使い勝手が良いのが特徴です。
さらに、クレジットカードでもアジアマイルを効率よく貯めることができるため、有用なプログラムといえるでしょう。
特に注目すべき点として、キャセイパシフィックは自社の会員向けに、特典航空券の座席をより多く確保しています。
実際、日本発のCX便でビジネスクラスの特典席を見つけやすいのは、キャセイのプログラムを利用した場合です。
CXの特典は意外とお得
CXの特典航空券は、比較的リーズナブルなマイル数で利用できるのが特徴です。
特に、日本からヨーロッパやアメリカへの長距離路線は、コストパフォーマンスに優れています。
CXは距離ベースのチャートを採用しており、6つのゾーンに分かれています。
とくに751~2,750マイルの区間では、目的地によって必要マイル数が変わります。
以下は片道利用時の必要マイル数の目安です(すべてCX便利用の場合)
| 飛行距離 | エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス | ファースト |
|———-|————|———————–|———–|————|
| 1~750マイル(超短距離) | 7,000 | 11,000 | 16,000 | ― |
| 751~2,750マイル(短距離タイプ1) | 9,000 | 20,000 | 28,000 | 43,000 |
| 751~2,750マイル(短距離タイプ2) | 13,000 | 23,000 | 32,000 | 50,000 |
| 2,751~5,000マイル(中距離) | 20,000 | 38,000 | 58,000 | 90,000 |
| 5,001~7,500マイル(長距離) | 27,000 | 50,000 | 88,000 | 125,000 |
| 7,501マイル以上(超長距離) | 38,000 | 75,000 | 115,000 | 160,000 |
※「短距離タイプ1」はバンコク(BKK)、シンガポール(SIN)、上海(PVG)、ソウル(ICN)などが対象、「タイプ2」は東京(TYO)、ムンバイ(BOM)、ジャカルタ(CGK)など少し遠めのアジア都市です。
今回以下のように、必要マイレージ数の一部が見直されました。
– 超短距離(~750マイル)エコノミー : 7,000(値下げ)
– 短距離タイプ1(751~2,750マイル)エコノミー : 9,000(値下げ)
– 短距離タイプ2(同上)エコノミー : 13,000(値上げ)
– 長距離(5,001~7,500マイル)ビジネスクラス88,000(値上げ)
– 超長距離(7,501マイル以上)ビジネスクラス : 115,000(値上げ)
提携航空会社利用時の必要マイレージ数は、キャセイ自社便よりもやや高めです。
ワンワールド・マルチキャリア特典について
複数の提携航空会社を組み合わせた旅程を組みたい場合は、「ワンワールド・マルチキャリア特典」を使う必要があります。
この場合、CX以外の2社以上の提携航空会社を利用することが可能です。
このタイプの特典に関しては、キャセイの公式サイト上にチャートが今も掲載されていますが、将来的に非公開となる可能性もあるため、利用を検討している方は早めの確認をおすすめします。
まとめ
CXは以前、提携航空会社向けに座席をバンバン開放していましたがここ数年は大事な路線は自社マイレージのみ。
ファーストクラスも、自社マイレージでないとほぼ予約できなくなっています。
2025年5月に開催するワンワールドエメラルドセミナー2.0では、CXのこともちょっと解説します。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
LEAVE A REPLY