エティハド航空(EY)とヴァージン・オーストラリア(VA)の提携が終了します

エティハド航空(EY)は2025年6月をもってヴァージン・オーストラリア(VA)の提携航空会社ではなくなります。
既にカタール航空(QR)がVAのパートナーとなっており、EYは締め出された感じになっています。
この変更により、VAの会員はでEYのフライトでポイントの獲得や交換ができなくなるほか、VAプラチナ会員が享受していた特典の一部も終了します。
提携終了を少し掘り下げてみます。
VAと提携航空会社
VAは現在、QRによる株式25%取得に向けた規制当局の承認を求めています。
この提携が実現すれば、シドニー(SYD)、メルボルン(MEL)、ブリスベン(BNE)、パース(PER)からQRの拠点であるドーハ(DOH)への毎日運航便が開始される予定です。
またVAは、これまでの提携先である南アフリカ航空(SA)やヴァージン・アトランティック航空(VS)との関係を維持すると明言しています。
さらに、シンガポール航空(SQ)の全路線でVAのポイントを引き続き獲得・交換できることも保証されています。
一方で、EYとの提携は、QRの株式取得が実現しない場合でも終了するとしています。
EYも、提携終了の日程を正式に発表しました。
2025/6/1をもって、EYはVAとのコードシェアおよび提携によるマイレージプログラムを終了します。
この決定は、両航空会社の戦略的方向性の違いによるものです。
提携終了後は、EYの予約システムでVA運航便を予約することができなくなります。
ただし、既存の予約に関しては旅程に変更はありません。
また、2025/6/1以降、EY航空運航便でのVAポイントやステータスクレジットの獲得もできなくなります。
EYはオーストラリアへのサービスを継続し、2025年夏にはSYDとMELへのフライトを増便する計画です。
EYは現在、30日以内の出発に限りビジネスやファーストクラスの特典座席をパートナー航空会社に提供しており、エコノミーとプレミアムキャビンの利用可能性は直前の予約で比較的良好です。
この特典は、引き続きアメリカン航空(AA)では利用できるでしょう。
VA上級会員の特典であった、AUHのEYラウンジへのアクセスも失われます。
VAゴールド会員およびプラチナ会員が利用できるビジネスおよびファーストクラスラウンジは、QRがDOHで提供するラウンジよりも優れているため、この点はVA上級会員にとってデメリットですね。
まとめ
EYでも提携航空会社の取捨選択が行われているようです。
新しくアブダビ(AUH)にオープンしたEYのラウンジでいただいた赤ワインが秀逸すぎたので、これはまた飲みに行きたいです。