ヒルトンのアップグレード可否はチェックインの72時間前に判明するようになります
ヒルトンのゴールドステータス・ダイヤモンドステータスをお持ちの方は結構いると思います。
ですがヒルトンの場合、トップレベルのダイヤモンドステータスであってもレイトチェックアウトの保証さえありません。
また、スイートルームへのアップグレードも約束されていません。
チェックイン時にスタンダードなスイートルームが用意されていて、ホテルがダイヤモンド会員にそのスイートルームを提供しなかったとしても、そのホテルはプログラムのルール上、何も間違っていないことになります。
ヒルトンでは、スイートルームにアップグレードすることができますが、その必要はありません。
アメリカのヒルトンでは、クラブラウンジが利用できない場合(および朝食が全員に無料で提供されていない場合)、朝食の代わりに飲食クレジットを導入しています。
これは2021/12/31までの予定ですが延長されるようです。
色々とルールの変更が激しいヒルトンで最近、部屋のアップグレードに関してもルールの変更がありました。
特にダイヤモンドメンバーには影響が大きいかもしれないこの変更を解説します。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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アップグレードがシステム化
ヒルトンのゴールドおよびダイヤモンドメンバーは通常、チェックイン時の空室状況に応じて無料でアップグレードを受けることができます。
ヒルトン・オナーズでは、アップグレードの処理方法を改善し、可能な限り、到着の72時間前に無料アップグレードのお知らせがされるようになりました。
アップグレードがされる場合、アップグレードをお知らせするメールとアプリのプッシュ通知が届きます。
受け取った後、ホテルがデジタルチェックインを提供している場合は、到着の36時間前までに、そのカテゴリーの中から特定の部屋を選ぶことができます。
この新機能の対象となるのは、7泊までの滞在です。
今後数ヶ月の間に、無償アップグレードが提供されているすべてのヒルトン・オナーズのブランドで利用できるようになります。
これにより、アップグレードのプロセスが自動化されて、ホテル側の介入がなくなることになります。
おそらく各ホテルは、アップグレードのために各カテゴリーで一定数の部屋を用意し、それをシステムが自動的に処理しているのだろう。
これは改善なのか?
事前にアップグレードを受けられるというのは嬉しいことですし、これはエリート会員にとってもありがたいことだと思います。
ですが、これは同時に「交渉の余地がなくなる」ということを意味します。
例えばダイヤモンドメンバー空室状況に応じてアップグレードを受けることができますが、その中にはスイートルームが含まれることもあります。
それは、空室があれば必ずスイートルームにしなければならないということではなく、ホテル側の判断で選択できるということです。
これは、ハイアットのルールとは異なります。
特に日本のヒルトンにおいては、事前のアップグレードのほとんどは、おそらく眺めの良い部屋やクラブルームなどへのささやかなものだと思います。
経験上、もっと良いアップグレードをリクエストする場合、チェックイン時に交渉をしてなんとかなる、ということも結構ありました。
システムで自動的にアップグレードの可否がわかってしまうと、ホテルのスタッフは「システムで自動化されているのでこちらではどうすることもできません・・・」といった言い訳で、アップグレードされる確率が更に下がってしまうことが考えられます。
これからのヒルトン滞在は、よりアップグレードが渋くなって行くような氣がします。
これまで、ヒルトンは消去法的に宿泊をしてきましたが、更に滞在が遠のいてしまうかもしれません。
まとめ
ヒルトンではまた、デジタルルームキーにキーシェアリング機能が追加され、ゲストが同室の人に自分のキーを渡せるようになりました。
これも技術的な進歩ですね。
ヒルトンが比較的優れているのは、モバイル技術です。
とはいえ、アナログ的な部分がどんどん排除され、どんどん0か1かの世界になってきています。
ヒルトンにおいては、スイートルームへのアップグレードは有償のみ、という時代がやってくるかも?
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