アコーとパリ・サンジェルマン(PSG)のPVに出演させていただきました!

ヒルトンのポイント泊 必要ポイント数が増加しました

ヒルトンのポイント泊 必要ポイント数が増加しました

ヒルトン・オナーズは、トップクラスのホテルに必要なポイント数をひっそりと引き上げました。
 
これは、2024年12月と2025年5月に続き、過去12か月で3度目の改定となります。
 
今回も事前の告知はなく、会員は既成事実として受け入れるしかない状況です。
 
この12年間で、ヒルトンの最上級ホテルの必要ポイントは5万ポイントから25万ポイントへと大幅に増加しました。

ポイントの仕組みやプロモーションの変化

この間、ポイントの基本的な獲得方法には大きな変更はありません。
 
ただし、ゴールドやダイヤモンド会員向けのボーナス倍率は改善されています。
 
一方で、キャンペーンは大きく後退。2025年夏のオファーは「滞在ごとにわずか1,000ポイント」だけで、2025年9月現在は何も実施されていません。
 
絶え間なく行われていたにプロモーションが行われないのは久しぶりのことです。
 
背景には、アメリカ市場で大量に発行されているヒルトン系クレジットカードの無料宿泊特典があります。
 
例えば、アメリカのヒルトンカード会員が繁忙期にウォルドルフ・アストリア・ニューヨーク(1泊USD2,000ドル超)で無料宿泊を利用すれば、その分ヒルトンは現金で補填しなければなりません。
 
そのコストがポイント数引き上げに直結しているのです。
 
・主な改定例(2025年9月時点)

* ウォルドルフ・アストリア・モルディブ : 19万 -> 25万ポイント
* ウォルドルフ・アストリア・ドバイ・パーム : 8万 -> 10万ポイント
* ウォルドルフ・アストリア・アムステルダム : 12万 -> 15万ポイント
* コンラッド東京 : 10万 -> 13万ポイント
* コンラッド・モルディブ : 14万 -> 18万ポイント
 
ヒルトン・オナーズ会員は「4泊分のポイントで5泊滞在」が可能なため平均は下がるものの、例えばコンラッド東京5泊で52万ポイントが必要となり、宿泊でポイントを貯める利用者にとっては依然として重い負担です。

他社プログラムとの比較

例えば、アコーのポイントは2012年から現在に至るまで「2,000ポイント = EUR40」という価値が変わらず維持されています。
 
一方、ヒルトンは12年間で同じウォルドルフ・アストリアに必要なポイントが5倍に膨れ上がりました。
 
さらに、アコーはどのホテル・どの日でもポイント利用が可能なのに対し、ヒルトンは基本客室のみが対象。
 
マリオットやハイアットのように「追加料金でスイートに確約アップグレード」という仕組みもありません。

特典の弱さ

ポイント以外の会員特典でもヒルトンは他社に見劣りします。
 
* マリオット : プラチナ以上で午後4時までのレイトチェックアウト保証(リゾート除く)、スイートアップグレード用バウチャー、朝食無料
* IHG:マイルストーン特典で20泊 = スイートアップグレード券、40泊 = 翌年までラウンジアクセス付与
 
これに対し、ヒルトンは北米での「飲食クレジット」が朝食特典の代わりですが、実際の食事代をカバーするには全く足りないケースが大半です。

まとめ

ヒルトンは高級ホテルでのポイント利用をどんどん遠ざけています。
 
その一方で、他社プログラムは柔軟性や特典強化で差別化を進めています。
 
結果として、ヘビーユーザーや長期的に忠誠心を持つ会員ほど不満を募らせているのが現状です。
 
今後、ヒルトンがどこでバランスを取るのかが注目されます。

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