羽田空港(HND) or 成田空港(NRT)?

あなたは東京から国際線に搭乗する際、羽田空港(HND)と成田空港(NRT)のどちらを利用しますか?
「羽田か成田か」という議論は以前からされているのでこの記事では行いませんが、HND/NRTそれぞれの
について紹介してみたいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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就航航空会社
羽田空港(HND)
2018年10月現在、HNDに就航している国際線は以下の通りです。
http://www.haneda-airport.jp/inter/flight/company_list.html
HNDに関しては、いわゆる「成田縛り」があるのでHNDにしか就航していない航空会社はありません。
(唯一の例外がルフトハンザ・ドイツ航空(LH))
成田空港(NRT)
2018年10月現在、NRTに就航している国際線は以下の通りです。
https://www.narita-airport.jp/jp/t_info
就航航空会社数でいうと、まだまだNRTの方が多いです。
ですが、これからLHのように成田縛りを破る勇気ある航空会社が増えて、現在工事中の国際線第2ターミナルが完成すればHNDもどんどん航空会社数が増えていくでしょう。
アクセス
空港へ/空港からのアクセスについては、関東地方以外に在住の方だと
・空港 – 都心間
に加えて
・国際線と国内線の乗り継ぎ
という観点も入って来ると思います。
空港 – 都心間
ご存知の通り、NRTから東京都心へ行くにはどの交通機関でもだいたい1時間くらいかかります。
一方で、HNDに関してはモノレール・京急で20分程度。
都心までの所要時間、という点を見ると圧倒的にHNDが便利です。
個人的には、HNDもNRTもリムジンバスが便利かなと思っています。
NRTからの場合JPY3,000以上かかりますが、乗り換えなしで行ける場所が結構多く、乗るタイミングがよければそんなに待たされることもありません。
HND NRT間もリムジンバスがありますしね。
国際線と国内線の乗り継ぎ
国際線/国内線の乗り継ぎという意味ではHNDの方が圧倒的に便利です。
国内線が充実しているのはHNDですし、NRTにしか就航していないという空港は仙台(SDJ)と新潟(KIJ)、2019年にジェットスタージャパン(GK)が就航予定の下地島(SHI)くらいでしょう^^;
もし仙台在住の自分がHNDから国際線を利用するとしたら、時間があれば敢えて飛行機でどこかを乗り継いでHNDへ行くか、NRTまで飛行機で行って前述のリムジンバスでHNDまで行きますが、そうでなければ新幹線で東京駅まで行って電車に乗ると思います。
空港周辺のホテル
都内在住でない限り、空港周辺のホテルに前泊をする、という方も多いと思います。
特に、空港周辺のホテルは比較的宿泊料金が安いことが多いのでホテルチェーンの上級会員資格を獲得・維持するにはうってつけです。
各空港周辺のホテルについても、比べてみます。
HND
HNDの国際線直結のホテルはロイヤルパーク ザ・羽田で、外資系のホテルチェーンではありません。
もう少し近いところでホテルJALシティがありますが、これも日本国内のホテルチェーンです。
HNDへのシャトルバスを運行しているホテルもありますが、「空港周辺」ということでいうとギリギリ、田町のプルマンとかお台場のヒルトンあたりまでになるでしょうか。
ヒルトン・ダイヤモンドステータスチャレンジ#5(ヒルトン 東京お台場(Hilton Tokyo Odaiba))
NRT
NRT近くのホテルは基本的に、空港からシャトルバスで行くことになります。
外資系ホテルチェーンで言うと
あたりでしょうか。
ヒルトン・ダイヤモンドステータスチャレンジ#7(ヒルトン 成田(Hilton Tokyo Narita Airport))
その他国内のホテルチェーンだと、ホテル日航成田がありますね。
ホテル修行という観点から見るとヒルトン上級会員はHND/NRTどちらもよくて、IHG上級会員ならNRT、アコーホテルズ上級会員ならHNDと言ったところでしょうか。
ラウンジ
各空港の航空会社ラウンジを比べてみます。
(プライオリティ・パスで入れるラウンジは除きます)
HND
2018年10月現在、HNDでラウンジを運営している航空会社は以下の通りです。
羽田空港(HND)ANA国際線ラウンジのWifiスピードチェック
羽田空港(HND) キャセイパシフィック航空(CX)ラウンジのWifiスピードチェック
http://www.haneda-airport.jp/inter/premises/service/lounge.html#airlines
NRT
2018年10月現在、NRTでラウンジを運営している航空会社は以下の通りです。
JAL(JL) 成田空港(NRT)サテライト ファーストクラスラウンジのWifiスピードチェック
成田空港(NRT)ANAラウンジ(国際線)のWifiスピードチェック
Lounge Review : 成田空港(NRT) ANA(NH)アライバル(国内線)ラウンジ
成田空港(NRT) United Club loungeのWifiスピードチェック
https://www.narita-airport.jp/jp/service/svc_76
ラウンジに関しては、NRTの圧勝です。
CXラウンジで担々麺が食べられるのはHNDですが、ラウンジのはしごができるのは断然NRTですね。
まとめ
2018/10/30以降HNDから新規就航が開始されるなど、HNDの機能強化は進んでいます。
ちなみにHNDの発着枠は12枠拡大されたのですが、そのうち6枠は日系航空会社へ、残りの6枠はアメリカの航空会社へ分配されました。
これにより新たにHND – ニューヨーク(JFK), シカゴ(ORD), ミネアポリス(MSP)便が新規就航します。
他にもこれまで深夜・早朝発であったフライトが昼間発に変更するなど、旅行者にとって益々利便性が高くなっています。
また現在、HNDにおいては第2ターミナルにおいて国際線が発着できるよう工事を行っています。
NRTからHNDへのシフトが少しずつ進んでいるような気もしますが、就航航空会社の数もそのうち逆転するんでしょうか。
今でコンサルティングなどで話をさせていただいた方の中で都内在住の方だと、
・なんでわざわざNRTに行かなくちゃいけないの?
・HND発着の航空会社じゃないと乗らない!
という方が結構いらっしゃいます。
確かに関東地方在住の方であれば、HNDの方が近いしアクセスが良いのでこういった意見になるのも自然だと思います。
個人的には、開港年が自分の生まれた年と同じであるNRTに親近感を覚えますし、今のところNRTの方が就航航空会社が多くて色々な機材を見ることができるのでNRTの方が好きだったりします。
上述の通り、SDJからは直行便がNRTしかない(しかも1日2便のプロペラ機)という事情もあるんですが・・・。
結局はその人の利便性と好みによるんでしょうかね^^;