12月 31, 2025
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ムンバイ2つ目の空港(NMI)がオープン

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2025/12/25にナビ・ムンバイ国際空港(NMI)が、正式に商業運航を開始しました。
 
ムンバイにとって、そしてインド全体にとっても、これは非常に大きな節目と言える出来事です。
 
もしこれ以降ムンバイ行きのフライトを予約する予定があるなら、重要な選択を迫られています。
 
従来のムンバイ空港(BOM)とNMIのどちらを選ぶべきかを考えてみます。

開業初日

最大の都市ムンバイが、ついに本当の意味でキャパシティを拡張した瞬間です。
 
* 初着陸 : インディゴ航空(6E) 460便 ベンガルール(BLR)発が午前8時に到着
* 初出発 : インディゴ航空(6E) 882便 ハイデラバード(HYD)へ出発
 
2025年12月現在、NMIに乗り入れている航空会社は以下の4社です。
 
* IndiGo(6E) : アーメダバード(AMD)、BLR、チェンナイ(MAA)、デリー(DEL)、ゴア(GOI)、HYDなど多数の都市を結ぶ主力路線
* Air India Express(IX) : BLR、DELなど主要都市中心
* Akasa Air(QP) : AMD、DEL、GOI、コチ(COK)を結ぶ積極展開
* Star Air(S5) : エンブラエル機による地域路線(AMD, GOI, BLR, ナンデード(NDC))

ソフトローンチの現実:期待値は控えめに

滑走路は新しく、ターミナルはまだ塗料の香りが残っていますが、旅客向けの快適さはまだ発展途上です。
 
2025年12月現時点でラウンジはありません。
 
* 開業初日時点で稼働中のラウンジ : ゼロ
* 本格的な「Adani-1 Lounge(ビジネス/エコノミー)」は、早くても2026年1月下旬以降の見込み
* 当面はレストラン利用のみ(空港価格)
 
温かい食事が取れるのは、現在のところ「Gully Kitchen」のみ。
 
イドリやドーサ、ポハなどは悪くありませんが、混雑は覚悟が必要です。
 
現時点では8:00〜20:00の12時間運用。
 
24時間運用に移行するのは、2026年2月頃と見られています。

BOMかNMIか

これは非常に重要です。
 
ムンバイは地理的に特殊で、BOMは島側、NMIは本土側に位置しています。
 
目的地次第で、正解はまったく変わります。

BOMを選ぶべきケース

 
* 南ムンバイ、バンドラ、ジュフ方面へ行く場合
市内西側へのアクセスは依然としてBOMが有利
* 西部郊外(アンダリ、ゴレガオン、ボリバリ)
NMI経由は非効率。避けるべき
* 国際線長距離(ロンドン、ドバイ、シンガポール等)への乗り継ぎ
国際線は引き続きBOM T2。空港間移動は想像できないくらい酷い予想

NMIを選ぶべきケース

* プネーやロナバラ方面へ向かう場合
ムンバイ・プネー高速道路に近く、移動時間を大幅短縮
* ナビ・ムンバイ、ターネー、カリヤン在住
迷う理由がありません
* 特典航空券を狙う場合
新路線は空席が多く、特典枠が取りやすい可能性あり

まとめ

今後数か月は、タクシー、ラウンジ、商業施設など周辺環境の整備に時間がかかるでしょう。
 
現時点のNMIは、東側エリアへの出入りに特化した実用的な空港であり、BOM T2のような快適さはまだ期待できません。
 
BOMが快適と言えるかどうかは別として、しばらくはBOMで我慢した方がよいでしょう。
 
ただし、数か月後には本格稼働し、設備も一氣に充実してくるはずです。
 
もし空港周辺に不動産投資をしていたならいよいよ回収フェーズの始まりかもしれません。

Article Categories:
Airport · Lounge · NMI

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