ここ数年、ホテルのロイヤルティプログラムで目立つ流れのひとつが、マイルストーン特典の導入です。
ホテルグループ側は「上級会員資格に届かない層や、すでに達成している層の利用を後押しするため」と説明していますが、実際の狙いは少し異なります。
クレジットカード特典やステータスマッチで簡単に上級会員資格が手に入る時代において、実際に多く宿泊している利用者に確実なリターンを与える仕組みとして、マイルストーン特典が機能しています。
マイルストーン特典がある主なホテルチェーン
内容が最も充実しているのはIHG One Rewardsだと思っています。
マイルストーン特典は事前登録不要で、条件達成時に自動付与されます。
ただし、一部の特典では「どの特典を選ぶか」をその場で決める必要があります。
ヒルトン・オナーズのマイルストーン特典(2026年以降)
ヒルトンでは「マイルストーン・ベネフィット」という名称で提供されています。
仕組みは比較的シンプルです。
* 年間40泊達成 : 10,000ボーナスポイント
* 以降10泊ごとに追加で10,000ポイント(最大180泊まで)
* 60泊達成時 : 追加で30,000ポイント
* 120泊達成時 :
・確約アップグレード特典(最大7泊)
または
・30,000ポイント
さらに、
* 60泊でゴールド会員資格のギフト
* 100泊でダイヤモンド会員資格のギフト
も付与されます。
IHG One Rewards のマイルストーン特典
IHGは2022年に新制度を導入し、選択肢の幅が非常に広いのが特徴です。
* 20泊から特典がスタート
* 以降10泊ごとに、最大100泊まで特典獲得
選べる内容は以下のようなものです。
* ボーナスポイント
* スイート確約アップグレード
* 年間ラウンジパス
* 飲食クレジット
特に評価が高いのは、
* 20泊 : スイート確約アップグレード
* 40泊 : 年間ラウンジパス
ではないかと。
ラウンジパスは、獲得した年 + 翌年まで有効なため、早い時期に達成できれば1年以上使える可能性もあります。
マリオット・ボンヴォイのマイルストーン特典
マリオットでは「年間チョイス特典」という名称で提供されていますが、実質的には上級会員達成時のボーナスという位置づけです。
* 50泊(プラチナ)
* 75泊(チタン)
それぞれ1つずつ特典を選択可能で、内容には以下が含まれます。
* ナイトリーアップグレードアワード
* エリートナイトクレジット
* 無料宿泊券(75泊時)
ナイトリーアップグレードは人氣ですが、直前に却下されることも多く、使い切れないリスクがある点には注意が必要です。
ワールド・オブ・ハイアットのマイルストーン特典
ハイアットは、内容面ではIHGと並ぶ、あるいはそれ以上とも言える充実度です。
ただし、ホテル数が少ない点がネックになります。
* 20泊から特典開始
* 最大150泊まで段階的に特典付与
特に注目されるのは、
* 40泊 : ゲスト・オブ・オナー特典
* 60泊 : グローバリスト達成 + 複数特典同時付与
60泊では以下を一氣に獲得できます。
* スイートアップグレード特典 x 2
* 無料宿泊(カテゴリー1〜7)
* ゲスト・オブ・オナー特典 x 2
この水準は他チェーンを大きく上回ります。
まとめ
用途や宿泊先の傾向によって最適解は変わりますが、「どのチェーンに泊まるか」を考える際、マイルストーン特典は無視できない要素になっているのは間違いありません。
宿泊数が限られているのであれば、
・年間20〜39泊
* IHGまたはハイアット
* 30泊到達ならハイアットの無料宿泊が魅力
・年間40〜59泊
* ハイアットが最有力
* IHGのラウンジパスも条件次第で非常に有効
・年間60泊以上
* ハイアット
並行して宿泊も可能なので、予算・氣分と相談ですね。
