ポイント宿泊でホテルにはどのくらい売上が入るのか
大手ホテルチェーンは、ほとんどのホテルを所有していません。
ホテル運営もフランチャイズ方式が基本で、ほとんどのホテルをフランチャイジーに委託したり、単にマネジメント契約を結んだりしているのが一般的です。
各ホテル運営会社は、ホテルチェーンに多額の利用料(のれん代)を支払い、ホテルチェーンの顧客にアクセスできるようにしています。
ホテルチェーンは、宿泊客が宿泊した場合に手数料やコミッションなどを、ホテル側に支払います。
では、宿泊客がポイントを利用して宿泊をしたときに、ホテルがホテルチェーンからどのようにお金を受け取るのか?
少し調べてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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支払いの概要
宿泊客がポイントで予約した宿泊を完了するたびに、ホテルチェーンはホテル側に一定の料金を実際の現金で支払います。
しかし、ホテルチェーンがホテルに支払う金額は様々で、宿泊客が交換したポイント数とは関係ないことが多いです。
一般的には、ホテルの稼働率に応じて報酬が支払われるようです。
あるホテルでは、1日あたりの正規料金で精算するとか。
しかし、ホテルの稼働率が90%以下のような時期では、ほぼ原価に近い形で精算されます。
ホテルが1ポイントあたりに得られる金額は決まっていませんが、ホテルチェーンの多くが特典宿泊にピーク時とオフピーク時の価格を設定しているのは、このためだと思われます。
支払われる金額の基準は大まかに、1日ごとに以下の要素に基づいて決定されます。
・その日のホテルの稼働率
・その日のホテルの1日平均客室料金の合計額
・ホテルのタイプ
また、ホテルがアップグレードなどの上級特典を提供する必要がある場合、そこも調整されるようです。
全体的には、ホテルがホテルチェーンから受け取る金額は、売り出している金額の50 – 60%程度となっているようです。
ホテルとしては、ポイントで宿泊するゲストを必ずしも歓迎しているわけではないのでしょう。
ただ、ホテル側としても、空室になっていた部屋にポイントプログラムからの収入を得られるというメリットがあります。
また、ポイント宿泊の客が、その分の現金をスパやレストラン、バーなどで使ってくれれば、ホテルの収益にも当然プラスになります。
まとめ
ホテルチェーンによっては、現金で支払うよりもポイントで支払った方がお得となるケースが結構あります。
一番割を食っているのはホテル側なのかもしれませんね。
ホテル側には悪いなぁと思いつつ、日々ホテル修行に励みたいと思います。
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