マイレージプログラムの改悪にどう立ち向かうか
先日、マイレージプログラムの改悪がどうして常に起こるのか、解説をしました。
これはある意味、止められない流れのようなので、争うのは難しいかもしれません。
であるならば、この改悪による影響をどう最小限に食い止めるか、改悪をどう利用するかを考えることにシフトした方が良さそうです。
改悪ありきでポイント/マイレージプログラムと付き合って行くための振る舞いを考えてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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マイレージ/ポイントの移り変わり
何年も前から、ポイントやマイルの世界の最も魅力的な部分は、ある航空会社のマイレージを別の航空会社でより良い価値を得るために使うことです。
ですが航空会社がよりマイレージプログラム市場の可能性に氣づき、様々な「Sweet spot」の数が少なくなったり、制限されたりしています。
マイレージプログラムは、かつてはただのポイントプログラムであり、優良顧客の目隠しをして競合他社に行かないようにするためのものでした。
マイレージは今のように、大量に販売されていたわけではありませんでした。
ですが、クレジットカード会社と提携するあたりから事情が変わってきました。
ホテルや航空会社の名前の入ったクレジットカード会社クレジットカードを持っている場合、あなたが決済する度に航空会社/ホテルに一定の手数料が支払われるので、航空会社/ホテルに重要な収益源担っています。
あなたが飛行機に乗らなくても、クレジットカードのポイントを航空会社やホテルに移行する場合、そのポイントはクレジットカード会社から支払われます。
そして、ポイントが日常生活の一部となり、コーヒーの購入から税金の支払いまで、ポイントが日常生活の一部となりました。
航空会社やホテルは、ポイントを交換した人が実際に支払った額と、獲得したポイントから得た利益の差を縮めようとし続けています。
ですが、もしがすべての「Sweet spot」がなくなってしまった場合、そのマイレージプログラムの価値はゼロの価値になってしまいます。
顧客が勝つ方法がないのであれば、参加する意味がないと判断され、そのマイレージプログラムが使われることはなくなるでしょう。
航空会社の「ロイヤルティ」はどこに向かっているのか
近年航空会社は、提携会社のマイレージプログラムではファーストクラスやビジネスクラスの座席を予約できなくなったり、自分たちの会員のために座席を制限したり優先順位をつけたりした変更点を頻繁に行っています。
・シンガポール航空(SQ)は、提携航空会社のマイレージでは長距離のファーストクラスまたはビジネスクラスの座席を全く予約できないようにしています
・カンタス航空(QF)は、ファーストクラスの利用を自社のマイレージプログラムでしか予約できないよう、制限しています
・ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は、提携航空会社のマイレージプログラムでファーストクラスの座席を予約できるのは15日前からとしています
これはほんの一例に過ぎません。
ですが、マイレージプログラムの「ロイヤルティ」という本来の趣旨からすると、原点回帰の動きが始まっているのかもしれません。
航空会社は積極的に、提携航空会社のマイレージプログラムが自社のものよりも優れた価値を提供している状況を淘汰しようとしています。
本当に必要なものにフォーカスする
今のところは、現存する「Sweet spot」の利用を最大限活用しましょう。
2022年になれば、今よりは旅ができるようになるかもしれません。
2021年中に旅をすることができれば、様々な路線の豪華な座席が予約し放題。
自分もこの恩恵に与っています 🙂
First Class Review : エミレーツ航空(EK) EK319 成田(NRT) – ドバイ(DXB) ファーストクラススイート(First Class Suite)
ですがこれからは、自分が本当に必要なマイレージプログラムは何なのか、取捨選択をしていかなければいけません。
まとめ
ポイントを利用する素晴らしい機会が失われたことを嘆くのはそろそろ終わりにして、将来を見据えたマイレージプログラムの選択をすることに力を注いでみるのはどうでしょうか。
上級会員の修行をするべき航空会社も、変える必要があるかもしれません。
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どのマイレージプログラムを捨てるか、どのマイレージプログラムを残すかを迷っているあなた、ぜひお越しください 🙂
今じゃないと話せないお話を色々させていただきます!
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