ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)のエアバス A340が需要増を受けて復活
2020年、たくさんの航空会社が航空機を早期に退役させました。
ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)もその例外ではなく、2020年にエアバス A380を14機、エアバスA340-600を17機、退役させることを明らかにしました。
これらの航空機は長期保管されており、「市場が予想外に急速に回復した場合にのみ」再稼働させるとしていました。
ですがどうやら、その時が来たようです。
LHは、2022年夏にミュンヘン(MUC)を拠点とするエアバス A340-600型機5機を一時的に再稼働させ、2023年夏以降に退役させることを発表しました。
つまり、これらの航空機は1年強の間飛行することになります。この機材は、主に北米とアジアの目的地に就航します。
なぜLHは、なかなか珍しい機材を再稼働させたのか?
その理由に迫ります。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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なぜ復活となったか
LHは、17機のうち今回再稼働する5機以外の、残りの12機のエアバスA340-600を売却しようとしているところです。
A340-600は、視覚的にかっこいいですし、非常に機体が長く(B747-400やA380よりも長い)、4つの巨大なエンジンを搭載しています。
A340-600を運航している航空会社はもうあまりありませんから、これはかなりレアな機体です。
では、なぜLHは5機のエアバスA340-600を数シーズンの間だけ再稼働させるのでしょうか。
それは、「ビジネスとレジャーの両方でビジネスクラス以上の需要が高まっている」ためであり、ルフトハンザがミュンヘン(MUC)発のフライトを強化し、ファーストクラスの提供を増やすためです。
2021年6月現在、LHのファーストクラス搭載機はボーイング B747-8のみで、フランクフルト(FRA)を拠点としています。
2023年夏の終わりに、LHはファーストクラスを搭載したA350を数機納入する予定で、それらはMUCを拠点とする予定になってます。
つまり、A340-600を再稼働させなければ、LHは2023年の夏の終わりまでMUC発のファーストクラスを提供することができず、機会損失となってしまうためそれを防ぐための措置のようです。
まとめ
LHの公式発表はこちらです。
https://www.lufthansagroup.com/en/newsroom/releases/lufthansa-strengthens-its-premium-hub-in-munich.html
これらの機材は、2022年夏から2023年夏までMUCを拠点とし、LHが再びミュンヘンからファーストクラスのサービスを提供できるようになります。
その後、ファーストクラスを搭載したエアバスA350-900を導入した後、2023年にこれらの航空機は退役する予定です。
LHのファーストクラスといえばFRAのサービスが有名ですが、MUC発のフライトはどうなるんでしょうね。
日本にももしかしたら来るかもしれません。
これはちょっと氣になりますが・・・ちょっと慎重にいきます。
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