ルフトハンザグループとGDSのSabre(1S)が契約終了へ
ルフトハンザ・グループが、2020/6/30でGDSのSabre(セーバー)との契約を終了する予定となっています。
マニアックすぎる内容かもしれませんが、「GDS」と聞いて黙っていられなかったので記事にしました^^;
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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GDSとは
そもそもGDSとは何か、については過去の記事をご覧ください。
なぜ契約解消となったのか
今回契約解消となったルフトハンザグループには、
・ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)
・スイスインターナショナルエアラインズ(LX)
・オーストリア航空(OS)
・ブリュッセル航空(SN)
が含まれます。
7月以降は、1Sを利用してルフトハンザグループのフライトが予約できなくなることになります。
世界の他の記事を読むと、1Sがルフトハンザグループとの契約を終了した、と書いてあるものが結構あったので、切り出したのは1S側だったのでしょう。
ルフトハンザグループは、他社に先駆けてGDSを通じて航空券を販売するスタイルを改め、直接旅行代理店などへ航空券を販売できるような仕組みを作っています。
IATAが推進するNDC(New Distribution Capability)というプロジェクトの一環なのですが、GDSを介さないことでGDSへの手数料を支払う必要がなく、顧客の販売パターンに合わせた幅広い運賃体系を展開することを目的としています。
つまりGDSを排除しようとしているところなので、「過去のもの」とされたGDSを介しての販売をどんどん少なくしていくのだと思います。
まとめ
なお、今回契約解消となったのは1Sで、日本における1Sの総代理店となっているインフィニ(1F)は対象外となっています。
そのため、1Fを利用しておいて引き続き座席の予約は可能となります。
(ルフトハンザグループはAmadeus(1A)を自社の基幹システムとし、1Aに予約が保管されることになるので1Fで予約するケースは少ないと思いますが)
GDSを排除すると言っても、なかなか難しいと思います。
旅行代理店との直販を目指すのは良いと思うのですが、全ての旅行代理店がルフトハンザグループしか予約ができないシステムを、コストをかけて導入するとは思えません。
結局、何らかの形でGDSは生き残るのだと思いますがここにきて大変な状況になってしまい、航空会社もGDSもどのように生き残りを図るのか、これからますます注視していきたいと思います。
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