アコーとパリ・サンジェルマン(PSG)のPVに出演させていただきました!

マリオットの特典宿泊必要ポイント数が需要に応じた変動制へ

マリオットの特典宿泊必要ポイント数が需要に応じた変動制へ

他のホテルチェーン同様、マリオットにおいてもポイントを利用してグループのホテルへ宿泊することができます。
 
マリオットは以前、宿泊に必要なポイント数にピーク/オフピークの制度を設け、固定ではなく変動制としましたが、さらに柔軟性を持たせて、必要ポイント数チャートを廃止し、需要に応じて動的に必要ポイント数が変動するようになるようです。
 
需要が多いシーズンは、とんでもなく大量のポイントが必要となることが予想されますが、このルール変更について少し考えてみます。
 
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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ルール変更概要

マリオットは現在の必要ポイント数を廃止し、「フレキシブルなポイント交換レート」に変更します。
 
この変更により、ポイント交換時のレートは、現金払い時のレートに近づくことが予想されます。
 
この変更は2022年3月から開始予定ですが、それまでは現行の特典チャートが維持されます。
 
2022年3月から2022年末までの間、97%以上のホテルにおいては必要ポイント数はオフピークとピークの間で推移しますが、約3%のホテルの必要ポイント上限が現在よりも高くなります。
 
そして2023年からは、すべての特典価格に制限がなくなります。
 
一方で、4泊分のポイントを交換すると5泊目が無料になる「5泊目無料特典」は継続されます。
 
マリオットは「ポイント交換レートを柔軟にすることで、ホテルが客室の在庫を管理しやすくなるため、交換による滞在に利用できる客室数が全体的に増える」と主張しています。
 
これまでの特典チャートでは、すべてのホテルがカテゴリ1から8に分類されており、各ホテルにはオフピーク、スタンダード、ピークの価格設定があります。
 
これにより、特典宿泊の料金は1泊あたり5,000から100,000ポイントとなります。
 
しばらくは、ほとんどのホテルにおいて必要ポイント数の上限はピークシーズンのポイント数となるようですが、この上限を超えたポイントを課すホテルが徐々に増えていくでしょう。

なぜ変更するのか

今回の変更の背景には、ホテルのロイヤリティプログラムを理解しておくことが必要でしょう。
 
マリオットは大多数のホテルを所有しているわけではなく、マネジメント契約やフランチャイズ契約を結んでいます。
 
会員がポイントを利用すると、マリオットはホテルにその宿泊に対していくらかの金額を支払います。
 
払い戻し額は、ホテルの満室度と1日あたりの平均宿泊料金の組み合わせによって決まるようです。
 
ホテルの稼働率が低い状態であれば支払額は低く、ホテルが満室に近い状態(95%以上の稼働率を想定)であれば、1日あたりの平均宿泊料金に近い金額がホテルに支払われます。
 
つまり、マリオットにとって最もコストのかかる特典交換は、会員が高額で満室のホテルにポイントで宿泊した場合であり、マリオットが会員に代わってその滞在に対してほぼ全額を支払っていることになります。
 
今回の特典プログラムの変更は、この問題を解決し、マリオットの過剰なコストのかかる特典をなくすことを目的としています。
 
そのため、今回の変更で最も影響を受けるのは、宿泊料金が高く、常に満室状態のホテルであることが予想されます。

まとめ

マリオットは、ヒルトンやIHGが行ってきたことを後追いした形になります。
 
マリオットは同時に、2023年まで現在のステータスが延長されることを発表しましたが、ステータスをもらったとしても、そもそもの宿泊機会が少なくなるのでは価値が少なくなってしまいます。
 
色々とルールの変更が行われていますが一番大変なのは現場のスタッフだと思います。
 
これだけルールが複雑になると、宿泊客の方がルールを知っているような場合も多分にあるでしょう。
 
無茶を言ってくる宿泊客に対しては、「規約にこう書いてありますから」と言って突っぱねるくらい規約を熟読する必要があると思いますが、それでも難癖を付けてくる客は宿泊拒否をしてもいいのではないでしょうかね。
 
プラチナステータスのバラマキにより、宿泊客の質が下がった、という声をよく聞きますが、自分がマリオットに宿泊するのはいつになることやら。
 
人の群がるところには行かず、自分で考えてちょっと工夫をすれば人の少ない、快適な場所があるのに、といつも思います。

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