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なぜ旅行代理店経由だとホテルの実績が付かないのか

なぜ旅行代理店経由だとホテルの実績が付かないのか

オンライン旅行会社(Online Travel Agencies : OTA)、今はどこでも見かけることができます。
 
OTAという言葉に馴染みがなくても、OTAで予約をしたことがある人は多いはずです。
 
Expedia、Kayak、Hotels.comなどのサイトがこれにあたります。
 
これらのサイトは非常に使い勝手がよく、お得な料金で、複数のフライト、ホテル、レンタカーのオプションを一度に確認することができます。
 
ですが、OTAでのフライト予約とOTAでのホテル予約には、重要な違いがあります。
 
OTAでフライトを予約すると、通常ポイントやマイルが加算されますが、ホテルの宿泊を予約した場合は、(原則として)ポイントや泊数の実績がつきません。
 
よくご存知の方も多いと思いますが、マリオットやヒルトン、その他のホテルチェーンの部屋をOTAで予約してもポイントを獲得できず、せっかく獲得したエリート・ステータス特典も使えません。
(原則として)
 
なぜOTAで予約すると、ホテルのポイントが貯まらないのか、改めて説明します。
 
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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OTAの歴史

その昔、1つのフライトの予約に1時間以上かかることもありました。
 
その理由の1つは、対面または電話による手作業での予約が必要だったためです。
 
ですが、アメリカン航空(AA)はIBMと提携し、飛行機の予約を処理する画期的な新ソフトウェアを開発しました。
 
後にSemi-Automatic Business Research Environment、略してSABREと呼ばれるようになったこのソフトウェアは、すぐに旅行の予約をより効率的に処理することができるようになりました。
 
SABRE(1S)を使えば、1時間におよそ7,000件のフライト予約が可能になり、AAの予約担当者は数秒でフライトの空席状況を確認できるようになりました。
 
それからAAはSABREを使い続け、ユナイテッド航空(UA)など他の航空会社は独自の予約システムを構築しました。
 
これらのシステムにより、旅行代理店は自分のコンピューターから直接顧客の予約を取ることができるようになりました。
 
その後、グローバル・ディストリビューション・システム(GDS)が誕生し、旅行を予約する人は氣軽に空席状況を確認できるようになりました。
 
この技術に着目したのがOTAで、1996年にSABREが最初のOTAであるTravelocityを立ち上げることにつながりました。
 
その後、マイクロソフトがエクスペディアを立ち上げ、Hotels.comとTripadvisorが出来上がり、Expediaに吸収合併されました。

OTAの収益モデル

OTAは旅行の予約に対しての手数料(ホテルからのコミッション)で収益を得ています。
 
OTAのホテル手数料は通常5% – 25%で、OTAは人件費を抑える一方で、顧客がパソコンで部屋を予約できるようなシステムを構築しています。
 
この違いに加え、ホテル間の競争が激化していることが、ホテルのコミッション率の高さにつながっています。
 
ホテルは、混雑する宿泊施設の中で目立つために、たとえその過程でかなりのコストがかかっても、旅行会社と協力して部屋を埋める努力をします。
 
結局のところ箱物なので、その晩に部屋が売れ残れば、それは二度と戻ってこない収益機会を逃すことになるのです。
 
2000年代前半にOTAが次々と誕生し、ホテルに直接予約するのではなく、OTA経由による予約が増加しました。
 
その結果、ホテルは手数料の負担が増え、さらに提携するロイヤリティ・プログラムの会員が宿泊時に獲得したポイントの払い戻しなど、収益への打撃が顕著になってきました。
 
そこで、ホテル側は諸経費を最小限に抑えるために、OTA手数料の段階的な引き下げに加え、会員限定料金やステータス特典を展開し、ホテルで直接予約するよう呼びかけました。
 
同時に、OTA予約に対するポイント付与をほぼ停止しました。
 
結局のところ、ポイントは無料ではないですが、OTAに多額の手数料を支払うよりも、ポイント付与の方が安い場合が多いのです。
 
これが、OTA経由でホテルを予約しても、ホテルのポイントを獲得することはできない理由です。

OTAを通じてホテルを予約することは意味があるのか

OTAでの予約ではホテルのポイントやエリート資格の特典は得られませんが、それでもOTAで予約する理由はいくつかあります。
 
いくつかのOTAは独自のリワードプログラムを提供しており、掲載されているホテルに宿泊すると、リワードナイトやポイント、時にはエリートのような特典を獲得することが可能です。
 
例えば、Hotels.comのプログラムでは、対象となる宿泊を10回利用すると無料宿泊が付与されます。
 
OTAのロイヤルティプログラムの中には、バケーションレンタル、航空券、レンタカーなどの予約で旅行者に特典を与えるものもあります。
 
特定のホテルの上級会員などでない場合は、Hotels.com Rewardsのようなプログラムに集中することで、有利になる可能性があります。
 
さらに、OTAで予約すると、予約に使用したクレジットカードを通じてポイントやマイレージを獲得することができます。
 
ポイントサイトを経由してOTAで予約をすると、さらにキャッシュバックがあったりしますね。

まとめ

OTAは旅行業界に革命を起こし、今日私たちが利用しているオンライン予約を可能にした。
 
同時に、これらのプラットフォームを通じて行われた予約は、ホテルにとっては安価なものではありません。あなたがOTAを通じてホテルを予約するたびに、ホテルは多額の手数料を支払っているはずです。
 
ホテルはこの費用を、直接予約をした人限定で上級会員ステータスのためのポイント・特典を与えています。
 
もちろん自分は、ホテル修行を行っているホテルにおいては直接予約を行います。
 
たまに、国内で宿泊する旅館などはOTAで予約をして各種ポイントをもらうことが多いですね。
 
もちろんみなさん、賢く使い分けをしていると思うのでここでは詳しく述べませんが、せっかく宿泊をするのならよりお得に、より快適に滞在をしたいですね。

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