シンガポール航空(SQ)とシルクエアー(MI)が統合へ

シンガポール航空(SQ)とその子会社のシルクエアー(MI)が一つとなり、一つのシンガポール航空(SQ)としてブランドを統一することになりました。
個人的にはとても喜ぶべきニュースだったので、少し深掘りします。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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統合概要
今回の統合は、SQによるグループ会社の”Transformation Programme”3ヶ年計画によるものです。
SQは少し前にグループ会社のScoot(当時TZ)とタイガーエア(当時TR)をScoot(TR)として統合しましたが、2020年から更なる統合を3年かけて行い、2022年完了を目処に行う予定です。
統合、とは言うものの、実態は吸収合併で、将来的にはMIの名前及びロゴは消滅します。
この統合に、SQは80億円という金額を投資して機材の充実を図るようです。
MIの古い機材(A320)を退役とし、新しくボーイング737-800や737 MAXを追加で導入する予定です。
シルクエアー(MI)の最新機材「ボーイング737 MAX」就航路線まとめ(2018年5月)
この統合の背景には、SQの収益が伸びている(143%)一方で、MIの収益は57%の減収となり、テコ入れを図る目的もあるようです。
そのため、統合により現行のMIの運航路線の統廃合が行われるでしょう。
MIがSQになると
全てSQ便名のSQ運航と言うことになり、SQ以外のスターアライアンスメンバーのマイレージも加算対象となります。
例えば、現在運航されているMIの広島(HIJ) – シンガポール(SIN)便も、統合後も運航していればANA(NH)のマイレージを貯めることができるようになる訳です。
これは個人的にはとても嬉しいです。
まとめ
現在、日本の航空会社においては
中長距離の国際線 : フルサービスキャリア(JLやNH)
短中距離の国際線 : (LCCを含めた)グループ会社
という傾向となっていて、それぞれの会社の役割を分ける傾向にありますが、SQも
中長距離の国際線 : SQ
短中距離の国際線 : TR
という形で、路線の棲み分けを行うようです。
なので、もしかしたらMIのHIJ線も、将来はTRが運航されるようになるかもしれません。
MIは一度搭乗したことがあるものの、サービスがいまいちだったので、統合によりサービスのレベルも向上することを期待します。