ユナイテッド航空(UA)マイレージ利用の裏ワザ
2016年に改悪があったユナイテッド航空(UA)のマイレージプログラム。
改悪があってもなお、お得に使える部分があるため保有している方も多いと思います。
2016年から新しく導入された”Excursionist Perk”というルールは複雑で分かりづらいのですが、このルールを利用すると、必要マイレージ数を少なくすることができるのをご存知でしたか?
今日はその方法を紹介したいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
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アジアをお得に周遊しよう
UAマイレージは、ストップオーバーをすることができません。
A地点からC地点に行く途中でB地点に24時間以上滞在するには、
A地点 + B地点と、B地点 + C地点それぞれの必要マイレージ数がかかってしまいます。
例を挙げましょう。
日本(NRT)から香港へ行き、香港に数日滞在してバンコク(BKK)へ行きたいと思った場合、必要マイレージ数はそれぞれ、
・エコノミークラス
22,500マイル(NRT – HKG) + 17,500マイル(HKG – BKK) = 40,000マイル
・ビジネスクラス
40,000マイル(NRT – HKG) + 30,000マイル(HKG – BKK) = 70,000マイル
かかります。
※いずれも2017/10/31までの必要マイレージ数です。
2017/11/1からの必要マイレージ数は、
・NRT – HKG : エコノミークラス20,000マイル / ビジネスクラス45,000マイル
・HKG – BKK : エコノミークラス17,500マイル / ビジネスクラス30,000マイル
となります
ところが、ある工夫をすると、
・エコノミークラス : 27,500マイル
・ビジネスクラス : 45,000マイル
で済んでしまうんです。
一体、どうすればいいのでしょうか?
Excursionist Perkを理解する
上記旅程をお得に実現させるためには、”Excursionist Perk”が適用される条件を理解する必要があります。
要点を説明すると、
・まずは出発地と帰着地が同じ地域であること。東京出発なら日本国内(同一エリア内)が帰着地であること
・往復特典航空券であること
という点が重要なポイント。
この条件を満たすことで、同じエリアの移動が1回、24時間以上の滞在であっても0マイルでできるようになります。
そして、最終的なフライトが出発地と同じ地域であればいいのですが、これはオープンジョーの往復でも良いという点がポイントです。
どの航空会社が特典航空券でストップオーバーを許容しているのか
つまり、オープンジョーになっても良いから、出発地に戻ってくる旅程を挟み込めばいいんです。
先ほどの旅程例を使って言うと、
・NRT – HKG : 22,500マイル / 40,000マイル
香港に24時間以上滞在(3ヶ月でも、半年でも)
・HKG – BKK : 0マイル -> HKGもBKKも、同じ”South Asia”のエリアにあるため0マイルで移動ができます
・ITM – HND : 5,000マイル -> 往復旅程を作るための、ダミーの区間
これで、
・エコノミークラス : 27,500マイル
・ビジネスクラス : 45,000マイル
でアジア周遊ができることになります。実際にUAのサイト「複数都市」を選択して、上記旅程を記入して試してみると、
ほら、できましたね 🙂
NRT – HKGまたはHKG – BKKのフライトを直行便ではなく、乗り継ぎ時間の長い便を選択することで(例えばICNとかBKKとか)、時間によってはもう一都市周れるかもしれません。
ただし、特典航空券で予約した「ダミー区間」のフライトを放棄するのはやめましょう。
基本的には、キャンセルせずに旅程を放棄する(No-Show)は1回くらいなら大丈夫かもしれませんが、何回もやると航空会社から目をつけられて、最悪搭乗拒否となってしまいます。
ダミーの区間であってもできる限り、消化するよう新たな旅の計画を立てましょう。
では、足りない区間のフライト(BKKから日本に帰ってくるためのフライト)はどうすればいいのか?
そんな時こそ、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のAviosや、アラスカ航空(AS)マイレージの出番です。
BKK – TYOの片道なら、
・BA
エコノミークラス12,500 Avios / ビジネスクラス37,500Avios
・AS
エコノミークラス20,000マイル / ビジネスクラス25,000マイル
です。
安くマイレージを購入して、片道の予約をしましょう。
アラスカ航空(AS)のマイレージ最大50%ボーナスセール(2017/10/5まで)
UAマイレージが余っているのなら、それを使ってもいいでしょう。
このルールは日本発に限らず、全世界で利用可能です。
ヨーロッパの周遊や、オセアニアの諸島ホッピングも、お得に旅することができます。
まとめ
この裏ワザが広がったら、UAは穴を塞いでくるかもしれません。
また、2017年11月から改悪となる際に、同じ裏ワザが使えるかどうかはわかりません。
ユナイテッド航空(UA)の新しい(改悪された)マイレージプログラム(2017/11/1から)
穴を塞がれる前にUAマイレージを使い切ってUAマイレージとおさらばしたいあなた、お急ぎください!
香港へUAマイレージを利用して行く提案を、以前記事にしています。
香港へマイレージを使って旅をしよう(ユナイテッド航空(UA)編)
あ、日本国内線に搭乗する際は、デルタ航空(DL)の500マイルをお忘れなく! 😉
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