ヴァージン・アトランティック航空(VS)が戻って来そう!・・・ソウルに
ヴァージン・アトランティック航空(VS)は、イギリスの競争規制当局に対し、大韓航空(KE)とアシアナ航空(OZ)の合併をイギリス政府が承認するための取引の一環として、ソウルへのフライトを開始する合意を示しました。
ちょうどVSはスカイチームへ加盟したばかり。
同じKEと提携をしながら、OZとの合併をアシストするようです。
VSがソウルに来るのか?!
その可能性を探ってみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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KEとOZの合併は国内だけの問題ではない
KEとOZは双方国際線を運航していることから、合併は国内だけの問題にとどまらず、他の国の競争規制当局の同意が必要となります。
各国の同意が得られれば、KEとOZは合併を進めることができます。
11の規制当局がすでに合併を承認していますが、いくつかの承認はまだ保留中です。
この合併は2020年11月に発表されたもので、その進捗は遅々として進んでいません。
VSのソウル(ICN)へのフライトは、2024年3月下旬に始まる2024年夏の飛行シーズンに開始される予定です。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)がICN線の運航を停止してから何年も経っており、直行便を運航する唯一の航空会社である2社(OZとKE)が合併することになり、イギリスでは懸念が広がっていました。
ロンドン – ソウル間の年間利用客15万人が直行便の運賃上昇に直面する恐れがあった他、貨物価格の上昇により、韓国からの輸入品に依存するイギリス企業のコスト上昇も懸念されていました。
合併後のソウル便
KEは、VSとの間で、合併後にソウル便を運航することに合意しています。
・KEはVSにロンドンヒースロー空港(LHR)とソウル仁川空港(ICN)の発着枠を提供し、最大で週7便を運航する
・合併後12ヶ月以内、または2024年夏のフライトシーズンのどちらか遅いほうにサービスを開始する
・VSは、同路線でKEとのコードシェアが可能
・VSもICN線就航に合意
・VSは、他の競争認可の有無にかかわらず、現実的に可能な限り速やかに、既存のICN便においてKEとのコードシェアに合意する
というのが、大筋の内容らしいです。
KEは、VSがソウルからのKEの乗り継ぎ便でコードシェアを行うことを認め、同様の貨物協定も締結しなければなりません。
この取り決めは合併が完了してからではなく、早急に実施されなければなりません。
VSは、「商業的実現可能性」を条件としながらも、少なくとも3年間は同路線を運航することに同意しています。
3年後、VSは、KEから得たLHR/ICNの発着枠を保持し、他の路線に使用することが許されますが、他の航空会社に売却またはリースすることはできません。
通常であれば、これはVSにとって魅力的な取引となります。
ですが、ロシア上空を飛行しないように迂回する必要があり、この路線が歴史的に低収益であったことを考えると、現時点ではビジネス的に魅力的であるかどうかはわかりません。
とはいえ、アジアへのフライトに適したLHRのスロットペアを手に入れるという魅力は、VSとっては3年間我慢する価値があるかもしれません。
もしVSがそのスロットを使って他のフライトをすることを選べば、KEが独占権を得ることになり、双方にとって有利になる可能性があります。
VSが何らかの理由で協定から離脱した場合、KEはこの2都市間を運航する他の航空会社を探す義務があります。ほぼ唯一の代替案であるブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は、スカイチームの航空会社にとってより厳しい競争相手となるため、KEはVSの就航を確実にするために、財政支援を含め必要なことをすると考えてよいのではないでしょうか。
まとめ
恐らく日本には、KEの共同運航便として、便名だけ戻ってくるのでしょう。
OZがKEに吸収され、仮に仙台(SDJ)線がKEになったら、もしかしたらVS便名がSDJ線につくかもしれません。
可能性はとても低いですが、まずはVSのICN就航を楽しみに待ちたいと思います。
VSがソウルに就航したら、就航初日に搭乗したいですね!
COMMENTS & TRACKBACKS
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こんにちは
ヴァージン、戻ってくるなら成田に戻ってきて欲しいです,、
可能性は、低いのかなぁ…
コメントありがとうございます。
せっかくなら日本まで以遠権を・・・と思いましたが、なかなか難しそうですね。
残念ながら、VS乗りに韓国まで足を運ばなければいけなそうです。