改めて、特典航空券とは何なのか
航空会社のマイレージ。
自分も含めて、熱狂的に追いかけている人は多いと思います。
魅力的ではあるけれども最終的に期待したほどの価値や有用性が得られないということで、マイレージを「あてにならないもの」とらえている方もいるかもしれません。
あるいは、定期的に旅をする必要がなく、ほとんどの買い物をマイレージ向けではないクレジットカードで済ませている場合、航空会社のポイントやマイレージという世界には馴染みがないかもしれません。
ですが、航空会社のマイレージは大きな可能性を秘めたであることは間違いありません。
航空会社のポイントプログラムが始まってから40年以上が経ちますが、この間に多くの変化がありました。
民間航空機の利用が主流となり、航空会社のマイレージも大きな変化を遂げました。
飛行機に乗ればマイルが貯まるという時代ではなくなりました。
最近では、日常の買い物でもマイレージが貯まるようになりました。
航空会社提携のクレジットカードを使えば、クレジットカードで請求できるものなら何でもマイレージが貯まるようになっています。
今日は、どんな状況でも航空会社のマイレージを活用するために知っておくべき基本的な考え方を解説します。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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マイレージの歴史
そもそも、航空会社のマイレージはいつ、なぜ誕生したのでしょうか。
当初、航空会社のマイレージは文字通り、1マイルを獲得するものでした。
(つまり、加算率100%)
毎週あちこちの都市へ移動するビジネストラベラーが、主にマイレージを獲得していました。
ですが現在、航空会社のマイレージはさまざまな形、価値を持ち、飛行機に乗らなくても貯める(使う)ことができるようになっています。
アメリカン航空(AA)、そしてユナイテッド航空(UA)で最初の航空会社のマイレージプログラムが始まってから、ちょうど40年ほどになります。
当時、飛行機に乗れば、その飛行距離に応じてマイルが貯まりました。
何往復かすれば、無料の航空券に交換することができました。
航空会社は顧客のリピーターを維持し、新たな顧客を獲得することに躍起になっていました。
そして、時は流れ。
ほとんどのマイレージプログラムにおいて、飛行距離に応じてマイルが付与されるようになりました。
場合によっては、航空会社が「マイレージ」と呼ばなくなったこともあります。
ヴァージン・アトランティック航空(VS)のように、「ポイント」をやり取りする航空会社も結構出てきています。
マイレージ・ポイントは通貨の一種と考えた方が分かりやすいかもしれません。
新しいテレビを買うためにお金を貯めるように、夢のバケーションを計画しながらポイントやマイレージを貯めていくイメージですね。
これらのポイントやマイレージは、ちょっとした旅行や家族の緊急事態、週末のお出かけなどにも重宝します。
以前は、航空会社のマイレージをどのように利用するかはもっと簡単で、ほとんどのフライトの「料金」は、通常料金と、より安価な「セーバー」料金の2つしか公表されていませんでした。
現在の特典航空券の必要マイレージ数はもっとダイナミックで、航空会社は必要なポイント数を各フライトの現金価値により近いものに設定しています。
航空会社のマイレージはさまざまな方法で付与されますが、飛行距離に基づいて付与されることは少なくなりつつあります。
アメリカのほとんどの航空会社は、利用額に応じてマイレージを付与するようになっていますが、それさえも複雑な計算式に左右されることがあります。
一般的に、航空券に含まれる税金や手数料の部分はマイレージが加算されません。
最も安い航空券を購入すれば、ファーストクラスの豪華な席を直前に購入した場合よりも、獲得できるマイレージはかなり少なくなります。
最近では、飛行機に乗る以外の活動でも航空会社のマイレージを貯めることができるようになりました。
クレジットカードは、マイレージを貯める上で大きな役割を果たします。
また、オンラインポータルサイトでのショッピングでもマイレージが貯まります。
レンタカー、ホテル、電氣料金の支払い、ガソリンの充填、保険の申し込みでもマイレージを獲得できます。
このマイレージを利用して、お肉や掃除機、雑誌などを購入することができます。
(本当に欲しいものでない限りはやめておいた方がいいですが)
マイレージの価値
すべての航空会社のマイレージ・ポイントが同じように作られるわけではありません。
アラスカ航空(AS)やアメリカン航空(AA)、エア・カナダ(AC)は、特典航空券の必要マイレージ数を基本的に固定している航空会社ですが、デルタ航空(DL)など一部の航空会社は、数年前に固定特典表から脱却しました。
DLマイレージをお得に使う方法はまだありますが、AAマイレージほどは価値がありません。
例えば。羽田(HND)と那覇(OKA)の往復特典航空券が30,000マイルであれば、マイレージの価値をJPY2とすると、有償で購入した際にJPY60,000以上であれば、お得と言えます。
航空券のマイレージ数に上限がないダイナミックプライシングのプログラムでは、マイレージの価値を高めることが難しいです。
どのようにマイレージを使うか
航空会社のマイレージを利用する方法は、事実上無限大です。
航空会社のマイレージに特化したウェブサイトやアプリなどが存在します。
マイルは世界中の空港で使えるだけでなく、有償航空券をより良いクラスへアップグレードすることもできます。
家族旅行など、最も基本的なマイル利用方法があります。
ハワイへの家族旅行もよいですが、ホリデーシーズンは非常に人氣があります。
ピークシーズンの利用は、少し苦労してフライトを探す必要があるかもしれません。
まず、日本の主要航空会社である日本航空(JL)、全日空(NH)は、多くの国際線でプレミアムエコノミーという特別なサービスを提供しています。
プレミアムエコノミーは、場合によってはビジネスクラスやファーストクラスのような高額な料金を支払うことなく、エコノミーよりもはるかに優れた体験をすることができます。
国内線のファーストクラス・プレミアムクラスのようなシートで、足元のスペースが広く、フットレストが設置されていることもあります。
さらに、食事や手荷物の許容量、枕や毛布などの快適なアイテムも充実しています。
海外旅行の面白さは、航空会社のアライアンスを利用した時です。
JLはワンワールドに、NHはスターアライアンスに所属しています。
これらのアライアンスに所属する航空会社は、それぞれ独自の特典チャート(チャートを廃止している場合は価格だけ)を持っており、価格は大きく異なることがあります。
例えば、ユナイテッド航空(UA)はサンフランシスコ(SFO)から成田(NRT)へフライトを運航しています。
NHは、SFOからNRTに加え、羽田(HND)線も運航しています。
アメリカ発のUAまたはNHとの乗り継ぎ旅程として、同じ特典航空券でさらに別の都市に行くことができます。
UAはバンコク(BKK)に就航していませんが、NHで東京から乗り継げば、UAのマイルでBKKに行くことができます。
マイレージを氣にする理由
マイレージを氣にするべき最大の理由は、航空会社のマイレージを貯めるのがこれまで以上に簡単になったことです。
クレジットカードにはボーナスカテゴリーがあり、キャッシュバッククレジットカードやデビットカードの価値をはるかに超えるボーナスマイルを獲得することができます。
国内旅行やヨーロッパ、アジアへの旅行が信じられないほどお得になることがあります。
航空券の代金が実質ゼロになれば、選択肢は大きく広がります。
予算が広がるので、旅先での特別なディナーで贅沢をしたり、夢の旅を実現するために十分なコストカットをしたりすることができます。
また、マイレージを使ってビジネスクラスやファーストクラスにアップグレードすることも可能です。
つまり、フラットなシートや高級ワイン、ダイニングを利用することができます。
もし、航空券1枚分のマイレージしか持っていなくても、あなたとあなたの大切な人がハワイに行くのにかかる費用を半額にすることができるのです。
特に家族旅行では、航空券の値段がバケーションを計画する上での障壁となることがあります。
例えば、ユナイテッド航空のエクスカーショニストパーク(Excursionist Perk)は、ヨーロッパ旅行でスペインとローマのどちらかを選ぶ必要がなく、同じマイレージ数で両方行ける可能性があります。
まとめ
航空会社がマイレージを大量に発行しているのには理由があるのです。
ほんの少しでも戦略を持っている人は、マイレージを使うことで数十万円以上得をすることができるのです。
ポイントやマイレージは、少なくともあなたの旅の頻度や費用を変えることができます。
より多くの旅、より遠い目的地、友人や家族を連れての旅行、たまには良い席を楽しむなど、世界を広げることができるのです。
しかし、航空会社のマイレージは時間が経てば経つほど価値が上がるわけではありません。
何年も先の退職後の旅行のためにマイルをため込んで、現在と同じ価値があると期待しないようにしましょう。
自分が常々「パッと貯めてサッと使う」と言っている理由は、ここにあります。
航空会社のマイレージは常に変化しています。
現在では貯めやすく、日常生活でも使いやすくなっています。つまり、旅行頻度の低い人でも、思いもよらない目的地への特典旅行を手に入れることができるのです。
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