JAL(JL)のエアバスA350。なぜ国内線運用なのか
日本航空(JL)が、2019年9月からエアバスA350の運用を始めます。
路線は、羽田(HND) – 福岡(FUK)。
ですが、エアバスA350は通常、国際線で利用されることが多いです。
にもかかわらず、なぜJLは国内線での運用を決めたのか。
他の航空会社のA350運用事情と比較して、理由を考えてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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JLが国内線運用をする理由
エアバスA350が初めて導入されたのは2015年。
ローンチカスタマーであるカタール航空(QR)が、ドーハ(DOH) – フランクフルト(FRA)線で運航を開始しました。
それから4年あまり、JLが最初に導入したのはA350-900。
最新のA350-1000ではありません。
ただ、窓はもちろん例の「ゾロマスク」です。
なぜエアバスA350の窓は黒いサングラスのような「ゾロマスク」なのか
A350は燃費も良くなるようにつくられているので、本来は国際線の長距離運用を想定しています。
にもかかわらずなぜJLは国内線で運用するのか、とトゥールーズで問われたJLのCEOは、
国内線のプレミアムクラス需要は我々にとって特に重要。これが日本の「典型」
的なことを言っています。
オペレーションもまず国内線で行った方が効率がいい、とも言っていますが要は、JLにとってエアバス機はほとんど初めてと言ってもいいので、慎重になっているんだと思います。
A350-1000の方は、2023年から国際線長距離路線で運用が始まる予定だそうです。
海外のA350運航状況
海外の航空会社も積極的にA350を導入していて、自分もいくつかの航空会社のA350に搭乗していますが、積極的にA350を運用しているのはカタール航空(QR)とシンガポール航空(SQ)ですかね。
SQは2019年8月現在世界最長となるシンガポール(SIN) – ニューアーク(EWR)間のフライトをA350で運航しています。
一方でSQは、シンガポール(SIN) – クアラルンプール(KUL)線というとても短い路線においてもA350を利用しています。
こちらは、A350運用のもっとも短い国際線となっています。
他の航空会社はだいたい、中・長距離路線での運用がほとんどです。
2019年になって、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とヴァージン・アトランティック航空(VS)もA350の運用を開始します。
特にBAの方はビジネスクラスのシートが「Club Suite」という新しいシート担っているので、自分は我慢できずにドバイ(DXB) – ロンドン(LHR)線を予約しちゃいました 😛
まとめ
航空会社の機材運用方法は各社バラバラですが、JLがA350-1000を2023年に受領すると、世界初の
A350-900は国内線運航、A350-1000は国際線長距離運航
という珍しいA350の使い方をする航空会社となります。
なかなか楽しいことになりそうですがとりあえず自分は、A350就航日である9/1のHND – FUK線に搭乗します。
個人的にはエアバスが好きなので、楽しみにしています。
JLのエアバスはどんな感じだったか、またレポートさせていただきますね 🙂
COMMENTS & TRACKBACKS
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JALの場合は国内線大型機に本当の新型を入れてない絡みもあるのでしょう。本来787も国内線専用を入れるはずだったのが計画変更で全機国際線に入れたせいでしょう。それとリプレイスの対象の777型も初期の機材が退役してるのもあるのでしょう。
コメントありがとうございます。
まずは短い距離でエアバスに慣れて、パイロットも育てて、ということなんでしょうね。
全日空(NH)はA350を導入していないので、差別化を図っているのもあると思いますが、これからJLのエアバス機がどんどん増えるのかどうか、楽しみなところですね 🙂