ファーストクラスやビジネスクラスに格安で乗るために「以遠権」「経由便」を知る
PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
あなたは、ファーストクラスやビジネスクラスに乗ったことがありますか?
ファーストクラスやビジネスクラスというと高くて手が出ない、というイメージがありますが、工夫をすれば格安で乗ることができるんです!
そのために必要な知識として「以遠権」「経由便」があるのですが、これらはいったい何者なんでしょうか?
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以遠権とは
以遠権
(Fifth Freedom Flights)
国際航空運輸において、自国から相手国を経由して、相手国からさらに先にある別の国への区間についても営業運航を行なう権利である。
※wikipediaより引用
つまり、そのキャリアが属する国以外の二国間で、運航する便のことをいいます。
具体例としては、シンガポール航空(SQ)の
SQ12便。
これは、
シンガポール(SIN)発、成田(NRT)経由ロサンゼルス(LAX)行の便です。
この、
NRT – LAX間
のフライトのことを、以遠権フライトといいます。
SQはシンガポールの航空会社なので、日本 – アメリカ間のフライトはシンガポールには関係ありません。
ただ、
SIN – LAX
のフライトをするのに、直行便よりも成田を経由した方が効率的、ということで、NRTを経由して、
SIN <-> LAX
SIN <-> NRT
NRT <-> LAX
のパターンで座席を販売しているんです。
経由便とは
経由便とは、ある出発地からどこか別の地点に立ち寄り、別の飛行機に乗り換えたり、待機して同じ飛行機で目的地に向かったりするが、便名が変わらないものを言います。
便名が変わると、それは「乗り換え」になります。
前述のSQ12便は、
SIN – NRT間も、
NRT – LAX間も、
どちらも「SQ12便」です。
他には、
NRT – モスクワ(SVO)経由 – ロンドンヒースロー(LHR)
のSU263便、
KIX – 大連(DLC)経由 – 天津(TSN)
のCA152便などがあります。
ただし、これらのフライト(SU263, CA152)は、どちらもその航空会社が属する国を経由しているので、以遠権フライトには該当しません。
日本ではDLが以遠権を活用している
実はデルタ航空(DL)は、NRTをハブ空港として、この以遠権を活用して日本から東南アジア各地へのフライトを展開しています。
DL275/276便 デトロイト(DTW)発着 – NRT経由 – マニラ(MNL)間
DL287/288便 NRT – コロール(ROR) (米国本土から接続する便名ではありません)
DL295/296便 アトランタ(ATL)発着 – NRT経由 – 上海浦東(PVG)間
DL283/284便 ロサンゼルス(LAX)発着 – NRT経由 – バンコク・スワンナプーム(BKK)間
DL615/616便 ミネアポリス(MSP)発着 – NRT経由 – シンガポール(SIN)間
なんかがそうですね。
こんな事情があるから、先日のHNDの昼間の発着枠を増やすことに大反対だったんです。
昼間にHND発のフライトが増えてしまうと、NRTの需要が減って、NRTから誰も乗らなくなってしまうので。
なぜ以遠権が注目されているのか?
なぜこんなことを書くかというと、この以遠権が使用されたフライトにおいては、ビジネスクラスやファーストクラスが格安で乗れることが多いからです。
例えば、Ollieさんもお勧めのEK384/385便でのBKK – HKG間は、時期によって往復JPY55,000くらいでファーストクラスに乗れちゃうんです!
PAR的に乗ってみたいのは、
KLのKUL – CGK間
EKのSIN – CMB間
ですね 🙂
世界の以遠権フライトが掲載されているサイトを紹介しておきます。
https://www.flypointyend.com/5th-freedom-flights/
※以遠権フライトが必ず安いわけではないので注意
PARも実は・・・
実は自分も、今度シンガポール・台湾へ行くのですがその際、
NRT – SIN
TPE – NRT
の区間はDLに乗りました。初DL。
※SIN – TPE間はBRです(これも初BR)
以遠権を意識して乗るDLのフライト。
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