9月 26, 2021
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A Nice travelogue(2021年9月)

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2017年12月に7年ぶりにフランスのニースを訪れてから、
 
毎年必ずニースに来る!
 
と決めたのですが、2020年は訪れることができなかったため、毎年来るという約束は果たせませんでしたが、今年は戻って来ることができました。
 
今回はコミュニティメンバーの方々と一緒に来たのですが、ちょっとしたトラブルがありました。
 
トラブルの対処方法も少しお伝えします。
 
​日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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行きは電車で

今回は、マルセイユからフライトではなく電車でニースまでやってきました。
石造りの建物の様子
マルセイユ(MRS)からニース(NCE)まで、エールフランス航空(AF)かブリティッシュ・エアウェイズ(BA)あたりで移動することも考えましたが、時間を考えて今回はパス。
建物の前で自転車に乗っている人たち
道路を走っている車と歩道を歩く人々 
ニースの駅近くには、ヒルトンガーデンインを含めた複合施設の工事が行われていました。
人のクレーン車
船の甲板に立っている男性


トラムをMassenaで降り、ホテルまで歩きます。
アパートの非常階段のある建物
建物の前で傘をさして歩く人々
石造りの建物の様子


今回は、残念ながら曇り空。
道路と木
桟橋を歩いている人
砂浜を歩く人々
夕方近くだったので、海岸も綺麗に見ることができませんでした。

ホテルは定宿

今回宿泊したのは、もちろんハイアットリージェンシーニース。
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トラブル発生

旅にはトラブルがつきもの、と言いますが、幸い自分はこれまで、大きなトラブルには遭っていません。
 
ですが今回、同行したコミュニティメンバーの方が、
 
パスポートが入ったポシェットを盗まれた!
 
と氣が付きました。
 
SNCFのニース駅を降りて、トラムに乗ってMassenaで降りたあたりで氣が付いたそうです。
 
トラムの中は結構混んでいたので、その時にやられたのか・・・真相はわかりません。
 
とにかくホテルへ急ぎ、ロビーで作戦を立てます。

パスポートを盗まれたら

海外でパスポートが無くなって(盗まれて)しまったら、何もできません。
 
飛行機にすら乗れません。
 
その場合、とりあえず日本へ帰ってくることができるよう、大使館または総領事館で、一時的な渡航書を発給してもらう必要があります。
 
渡航書を発給してもらうには、
 
・地元警察による被害届証明書
・6ヶ月以内の戸籍謄本
・写真の入った身分証明書
・パスポート用の写真
・発給手数料(JPY2,500と同等の現地通貨(現金のみ))
 
が必要です。
 
ニースから一番近い在外公館は、マルセイユ総領事館です。
 
急ぎ総領事館へ連絡して、相談をします。
 
もちろん、上記の品々を持って総領事館まで来てください、ということになるのですが、(コミュニティメンバーの方を含め)戸籍謄本を持参して渡航している日本人はほとんどいないでしょう。
 
戸籍謄本は、その人が本当に日本国籍を有する人か確認するのに必要なものなので、欠かすことはできません。
 
総領事館の方に確認したところ、「本籍の記載された住民票でも今回はOKとする」という回答をもらったため、家族の方に朝イチで役所へ行って住民票を取得して、画像データを送ってもらうことに。
 
次は、地元警察による被害届証明書の取得です。
 
警察がどこにあり、窓口が何時までやっているか、ホテルのコンシェルジュに聞きました。
 
聞いたところ、早速警察に電話をしてくれて、何時まで業務を行っているか聞き出してくれました。
 
選択肢としては2つあり、
 
1. 今日18.00まで開いているが、すぐに対応できるかわからない警察署(Commissariat de Police Subdivisionnaire de Nice-Ouest)
と、
2. 翌々日にならないとアポイントメントを取ることができない警察署(Police Nationale)
 
があるとのこと。
 
その時の時刻は、17.00近く。
 
翌々日では帰国のフライトが間に合わないため、1つ目の警察署に行って頼み込んでみることにしました。
 
 
ここから、
 
・プリペイドSIM購入チーム
・警察チーム
 
の2手に分かれ、行動します。
 
彼は海外でのネットワークを、モバイルWiFiルータを利用していたのですが、ポシェットの中にそのルータも入っていたため通信手段を持っていません。
 
そのため、プリペイドSIMを購入して、引き続きの通信手段を確保する必要がありました。
 
自分は警察の人とフランス語で話す必要があるため、警察署へ向かいます。

警察へ

ハイアットリージェンシーニースから一番近い交番は、タクシーで20分くらい。
 
道路が渋滞しており、18.00に間に合うかドキドキしましたがなんとか間に合いました。
 
着いた警察署は、こちら。
建物の前の歩道を歩いている
トラムの2号線、Digue de Françaisが最寄り駅です。
歩道の上にあるトラック
建物の壁に貼られたポスター
フランス語で警察署は、
 
Commissariat
(コミッサリア)
 
と言います。
 
インターホン越しに、
 
パスポートを盗まれて、渡航書を発給してもらうために被害届証明書が必要なので作成してください
 
と言ったのですが、国籍はどこか、どうやってここに来たのか、どこで取られたのか、なぜ書類が必要なのか、などなど聞かれたのですが、(語彙力不足により)自分の答え方が不十分だったようで、ちょっと時間がかかってしまいました。
 
それでもなんとか中に入ることができ、事情を改めて説明します。
 
その時に対応してくれた警察官の方は結構丁寧で、わかりやすいフランス語を話してくれました。
 
被害届証明書については、あらかじめ日本語とフランス語で書かれた書類があるようで、それを持ってきてくれました。
 
その一部がこちら。
テキスト, 手紙
ちょっと日本語が変でしたが、これでも公式文書です。
 
なんとか被害届証明書を取得し、発給の目処が立ちました。
 
また、帰国が2日後に迫っていることから、なんとかそれまでに発給してもらえないか総領事館の方に相談したところ、なんとか発給してもらえる運びとなり、帰国の目処も立ちました。
 
ちなみにパスポート用の写真ですが、日本にあるような自動撮影機(Cabine photographique)が駅にあります。
 
現地では、「Photomaton」という機械が有名です。
 
 
警察署からの帰り、トラムに乗りましたが降りる場所を乗り過ごしてしまい終点(Lympia)まで行ってしまいました。
(Alsace Lauraine駅から、トンネルとなります)
 
降りた場所はトンネルを抜け、船が停まる港です。
港に停泊した船
ここはここで楽しそうだったので、また来年以降改めて訪れたいと思います。


ニースのバスやトラムによく乗る場合は、運営会社「Lignes d’Azur」のアプリをインストールしておいた方が良いかもしれません。
 
アプリの画面は、こんな感じ。
Invalid request error occurred.

夕食はイタリアン

意気消沈しているメンバーの方を励ますため、プリペイドSIM購入チームの方々があらかじめ、レストランを下調べしておいてくれました。
 
そして、訪れたレストランがこちら。
店の前に座っている人たち
本場のニース風サラダ、
皿の上の料理
パスタ・ピザと、
皿の上にあるパスタ
大きなティラミスをいただきました。
チョコレートケーキとコーヒー
皿の上のデザート
ティラミスは、ボローニャで食べたものの方が美味しかったです。

ストックホルムへ

また来年も来ることを誓い、日本へ帰る前の最終目的地・ストックホルムへ向かいます。
 
本来は、コミュニティメンバーの方も一緒に行く予定でしたが、急遽予定が変わりマルセイユからロンドン乗り継ぎで日本へ帰ることになりました。
 
マルセイユで1泊する必要があったのですが、なんと東横インを予約したそうです。
 
https://www.toyoko-inn.com/search/detail/00272
 
彼はフランス語を話すことができないので、万が一の際に日系企業だと何となく安心ですね。

まとめ

今回のニースも、大きな発見のあった滞在となりました。
 
収穫は何と言っても、
 
戸籍謄本は持参するべし!
 
という点です。
 
そして、戸籍謄本とパスポートは別々のところに入れておかなければいけませんね。
 
早速自分も自主待機期間終了後戸籍謄本を取得しておこうと思います。
[ss url=’https://www.enliege.com/product/passport-case-by-voyage-avance/’ title=’PASSPORT CASE BY VOYAGE AVANCÉ’ caption=’オーガニックコルク製パスポートケース’ ext=1 width=160px hatebu=0 tweets=1 likes=1 class=’alignleft’ rel=nofollow]
ちなみに、「パスポートを盗まれました」というフランス語は、
 
J’ai été volé mon passport.
(ジェ エテ ヴォレ モン パスポール)
On m’a volé mon passport.
(オン マ ヴォレ モン パスポール)
 
と言います。
 
 
今回はちょっと時間がかかってしまったので、Parc de la Colline du Châteauへ登って美しい海岸線を見るのはお預け。
 
曇り空だったし、今回の訪問は歓迎されていなかったのでしょう。
 
氣を取り直してまた来年以降、抜けるような青空を期待して訪れます。
 
来年以降も、”Nice travelogue”としてニースのナイスな旅行記を書いてみたいと思います 🙂
 
そしてメンバーの方々、お疲れ様でした!

Comments to A Nice travelogue(2021年9月)

  • J’ai été volé mon passport.とはフランス語では言わなく、
    On m’a volé mon passport.と言います。(受動態にしたければmon passeport a été volé.も可能です)
    尚。2年前に空港から路面列車が開通したので、空港から市内へのバス98番は廃止されました。また2年前にバスの路線もかなり改変されたので注意して下さい。

    けん 26/09/2021 2:43 pm
    • そうでした!
      教科書で勉強したのをすっかり忘れて
      J’ai été volé mon passport.
      と言ったので、ちょっと警察とのやりとりが面倒になってしまったかもしれません^^;

      バスは無くなったんですね!今回は空港までUberを使ったので情報が古いままでした。
      ご指摘ありがとうございます 🙂

      par 26/09/2021 3:36 pm