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エア・インディア(AI)が機材を「大人買い」

エア・インディア(AI)が機材を「大人買い」

エア・インディア(AI)は2022年に民営化され、現在はタタ・グループの所有となっています。
 
タタグループが本腰を入れて、AIの改善を行っている中で、新しい機材を大量する予定となっていますが、その詳細をお伝えします。
 
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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AIの「大人買い」

エア・インディア(AI)が500機近い歴史的な航空機の発注に近づいており、近日中に発表される見込みだとロイターが報じています。
 
購入される予定の機材ですが、
 
・エアバスA320neoシリーズ235機
・ボーイング737 MAX 190機を含むナローボディ機425機
・ワイドボディ機70機(エアバスA350 40機、ボーイング787 20機、ボーイング777X 10機など)
 
これは、数千億円規模の取引となります。
 
過去最大の航空機発注は、約10年前にアメリカン航空(AA)がエアバスとボーイングのジェット機を460機発注した時です。
 
AIは今回の発注で機体の統一を図るのではなく、そう遠くない将来に納入枠を確保することを優先していると思われ、そのためには複数の航空機メーカーと取引する必要があります。
 
この開発で最も興味深いのは、ボーイング777Xの発注計画でしょう。
 
ボーイング777Xは認証に苦戦しており、少なくとも2025年までは旅客機の運航を開始しないと予想されているため、これはボーイング社にとって久々の発注となります。
 
AIは、これらの新機材の納入に先立ち、元デルタ航空(DL)のボーイング777の一部を手に入れるなど、収容人数を増やすためにいくつかの航空機をリースしています。

タタ・グループの本氣

タタ・グループは、エア・インディアが政府所有になる前の1930年代の設立当初のオーナーです。
 
タタ・グループが本氣で航空会社の再建を考えていることは言うまでもないし、そうでなければ、果てしない問題を抱えた赤字の航空会社を買収するはずがありません。
 
タタ・グループによるAIの買収が発表されたのはおよそ1年前でしたが、当初はあまり変化がありませんでした。
 
ですがようやく今、変革の姿が見えてきたようです。
 
2023年1月現時点では、AIとヴィスタラ(UK)が合併すること、シンガポール航空(SQ)が約25%の株式を取得することが分かっています。
 
また、AIは4億ドルをかけて長距離路線用ジェット機の内装を一新することも発表されています。
 
AIの航空機発注規模の背景として、現在AIとUKを合わせて約220機の航空機を保有していることが挙げられます。
 
これにより、AIはインド最大の国際航空会社となり、国内航空会社ではIndiGo(6E)に次いで2番目に大きな航空会社となります。
 
タタ・グループは今、変革に全力投球しているようです。
 
十分な資金が投入されれば、AIは近代的な機体と競争力のあるハードプロダクトを手に入れることができるでしょう。
 
問題は、サービスや信頼性などの面で、会社の文化を変えられるかどうかです。
 
インド人でも乗らない、と言うほどサービスが酷いと言われているAIですが、SQが関与していることから、AIを「教育」してくれることを期待します。

まとめ

UKとの合併、SQの出資、長距離路線の客室リニューアル、そして今回の大人買いと、AIの変革は全速力で進んでいるようです。
 
まだAIには搭乗したことがありませんが、いずれ修行で搭乗することになるでしょう。
 
2023年1月現在でも、AIはファーストクラスを運航していることに氣が付きました。
 
ニューデリー(DEL) – ニューヨーク(JFK)間を、ボーイング B777機材で運航しています。
 
自分は乗ることができませんが、今後新しい機材で様々な場所へファーストクラスが就航するかもしれません。
 
それはそれである意味、楽しみではあります。

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