ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とイベリア航空(IB)のAvios相互交換のルールが少し変更

2週間ほど前に停止されていた「Combine My Avios」(Aviosの統合サービス)が、再び利用できるようになりました。
停止されていたのはイベリア航空(IB)・ブエリング航空(VY)・エアリンガス(EI)・ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)間の移行で、カタール航空(QR)とフィンエアー(AY)は影響を受けていませんでした。
停止の背景には、不正アクセスによるAviosの盗難があったと考えられています。
特に、悪意のある第三者がIBのアカウントを不正に作成し、BAのアカウントからアビオスを抜き取る手口が問題となっていました。
新しい仕組み
現在は、新しい形式で正常に稼働しています。
すべての「Combine My Avios」の操作はavios.comの専用ページから可能になりました。
IB, VY, EI,ローガンエア(LM)を選ぶと、そこから直接アカウントをリンクして移行できます。
永続的なアカウントリンク
大きな変更点は、初回の移行時に恒久的なリンクが作成されることです。
これにより、次回以降は毎回アカウント情報を入力する必要がなく、各プログラムのアカウント番号や残高が自動で表示されます。
セキュリティ面では多段階の2要素認証が導入され、安心して素早く移行できるようになっています。
BAを経由する必要なし
これまでのようにBAを経由する必要はありません(QRとAYを除く)。
そのため、IBからEI、VYからLMといった形で、直接移行が可能になりました。
アカウント連携に必要な情報
* 姓名とメールアドレスが一致していること
* 生年月日が登録されている場合は、それも一致していること
一度リンクしたアカウントは解除できないので注意が必要です。
その他の変更点
* コールセンター経由での移行は不可 : オンラインでのみ可能
* 待機期間の廃止 : これまで必要だった「IBで90日間の会員資格」や「少なくとも1回のAvios獲得」などの条件は撤廃され、すぐに移行が可能
まとめ
今回の変更で、Aviosの不正利用を防ぎつつ、移行の利便性も大きく向上しました。
特に、IB, VY, EI, LM間で、BAを経由せずに直接移行できるようになった点は大きな改善です。
怪我の功名というか、なんというか。
ただ、日本在住者においてはVYやEIを利用することはあまりないと思います。
LMは世界最短距離のフライトを運航していますが有償航空券でさえ電話で予約が必要なので、Aviosで乗ることはまずないでしょう。
使い道があるのは、一部IBとやっぱりBA, QRかなと思っています。