SFC修行としてのTAPポルトガル航空(TP)を考える(2020年4月版)
SFC修行を終えた2017年以降、なかなか搭乗する機会がない全日空(NH)ですが、その理由は
NH以外でスターアライアンスゴールドステータスを獲得・維持したい
という思いがあるからです。
その候補を色々と検討をしてきましたが、TAPポルトガル航空(TP)の上級会員を獲得・維持することにしました。
完璧なマイレージプログラムではありませんが、今の自分のライフスタイルに合っているかな、ということで。
日本はおろか、アジアにも就航していないTPですが、ステータスマッチも成功したことだし騒ぎが落ち着いたら早速動こうと思います。
では、このTPをSFC修行に取り込んだらどうなるのか。
色々調べてみましたが、なかなか楽しいことになりそうなのでシェアをしたいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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TPについて少し
TPはポルトガルのフラグシップキャリアで、ヨーロッパ・アフリカを中心に運航しています。
リスボン(LIS)、ポルト(OPO)をハブ空港としています。
なお、
TAPポルトガル航空
の読み方ですが、
タップ
ではないようです。
TPの読み方、海外では「タップ」ではなく「ティーエーピー」と言うそうで。
BRと同じですね。
エバーではなく、イーヴィーエー。 pic.twitter.com/J4hMBvrmDG— PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke@Voyage Avancé (@VOYAGEAVANCE) April 23, 2020
(実はNHも、社員の方はみな「エーエヌエー」と言っています。なので自分も「エーエヌエー」または「ぜんにっくう」と呼びます)
TPの加算率は?
NHのマイレージ加算率は、基本的に渋め。
TPも例外ではありません。
エコノミークラスは基本50〜70%で、ビジネスクラスに搭乗したとしても、125%加算 + 400プレミアムポイント(PP) / 区間です。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tameru/flightmile/tk/tp.html
TPを利用した効率的な路線
それでは、TPに搭乗してPPを効率的に獲得する路線を考えてみましょう。
TPは、2020年11月から南アフリカのケープタウン(CPT)に就航しますが、このCPT発のフライトが狙い目です。
CPT発券という一歩先を行く海外発券で、パターンを2つ紹介します。
パターン1
まず1つ目。
CPTからリスボン(LIS)乗り換えのニューヨーク(JFK)行きのビジネスクラスフライトが、JPY243,000くらいです。
獲得できるPPは23,324PPで、PP単価がJPY10.42。
そして、NHのJFK発東京(HND/NRT)乗り換えのクアラルンプール行きのプレミアムクラスフライトが、JPY143,210くらいです。
予約クラスはNなので、70%加算となりますが獲得できるPPは18,020PP。
PP単価は、JPY7.95です。
その後さらに、KUL発羽田(HND)乗り換えの石垣行きプレミアムエコノミー + エコノミークラスのフライトが、JPY88,450で12,704PP獲得。
PP単価は、JPY6.96です。
出発地 | 目的地 | 獲得PP数 | ボーナスPP |
---|---|---|---|
CPT | LIS | 6,663 | 400 |
LIS | JFK | 4,199 | 400 |
JFK | HND | 5,106 | 400 |
HND | KUL | 3,904 | 400 |
KUL | HND | 3,904 | 400 |
HND | ISG | 2,448 | 0 |
ISG | HND | 2,448 | 0 |
HND | KUL | 3,904 | 400 |
KUL | HND | 3,904 | 400 |
HND | JFK | 5,106 | 400 |
JFK | LIS | 4,199 | 400 |
LIS | CPT | 6,663 | 400 |
※緑がTP路線、青がNH路線。
まとめると、こんな感じ。
旅程全体のPP単価は
JPY474,660 / 54,048PP = JPY8.78
CPT発ISG行き往復、という世界半周の往復でもうNHプラチナステータス獲得です。
NH搭乗分も30,000PP以上あるので、条件も満たしています。
かかる日数は、往路・復路共に最短で5日です。
パターン2
上記のTP路線はPP単価がJPY10を超えているのであまりお得とは言えません。
ですが、路線を選べばもっと効率がよくなります。
CPT発は変わりませんが、目的地をサンパウロ(GRU)にすると27,252PP獲得できるのですが、料金はなんとJPY148,600。
PP単価がJPY5.45まで下がります。
ではGRUからJFKまでどうやって行くか、ですが、同じスターアライアンスのアヴィアンカ航空(AV)のフライトにするとビジネスクラス往復がJPY155,300で14,542PP獲得できます。
コロンビアのボゴダ(BOG)乗り換えで、ちょっとPP単価がJPY10を超えてしまいますが、AVが最安です。
ブッキングクラスはAで、加算率は125%です。
(変わらず渋いです)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tameru/flightmile/tk/av.html
出発地 | 目的地 | 獲得PP数 | ボーナスPP |
---|---|---|---|
CPT | LIS | 6,663 | 400 |
LIS | GRU | 6,163 | 400 |
GRU | BOG | 6,163 | 400 |
BOG | JFK | 6,163 | 400 |
JFK | HND | 5,106 | 400 |
HND | KUL | 3,904 | 400 |
KUL | HND | 3,904 | 400 |
HND | ISG | 2,448 | 0 |
ISG | HND | 2,448 | 0 |
HND | KUL | 3,904 | 400 |
KUL | HND | 3,904 | 400 |
HND | JFK | 5,106 | 400 |
JFK | BOG | 6,163 | 400 |
BOG | GRU | 6,163 | 400 |
LIS | GRU | 6,163 | 400 |
LIS | CPT | 6,663 | 400 |
※緑がTP路線、赤がAV路線、青がNH路線。
まとめると、こんな感じ。
旅程全体のPP単価は
JPY535,560 / 72,518PP = JPY7.39
CPT発ISG行き往復、というのは変わりませんが、ブラジルにちょっと立ち寄ってから行くので70,000PPを超え、ダイヤモンドステータスも近くまで見えてきました。
NH搭乗分が30,000PP以上獲得できるのは変わりません。
かかる日数は、往路・復路共に最短で6日です。
CPTまではどうやって行くのか?
では、CPTまではどうやって行ったらいいのか?ですが、マイレージを利用して行くのも良いでしょう。
NHマイレージなら、エコノミークラス往復70,000マイル / ビジネスクラス往復110,000マイルでCPTまで行くことができます。
また、エーゲ航空(A3)のマイレージでも、エコノミークラス片道40,000マイル / ビジネスクラス片道55,000マイルでCPTまで行くことができます。
有償で行く場合も、お得な路線があります。
NH修行、日本航空(JL)を含めたワンワールド修行いずれの場合でも旅程を組むことが可能なのですが、そのお得路線は
スターアライアンスマイレージ徹底攻略セミナー
の中でお伝えします。
セミナーでは、スターアライアンスのマイレージプログラムを「おしながき」の形で紹介し、特徴を解説し、あなたのライフスタイルに合ったマイレージプログラムを提案します。
またなぜPARがTPの上級会員を目指すことにしたのか、についてもお伝えします。
zoomを利用したオンラインでも開催予定です。
まとめ
1週間ほぼ飛行機に乗りっぱなしな旅程ですが、NHフライトの部分をSKYコインを利用して購入すれば、単価を更に下げることができるでしょう。
ちなみに、TPのCPT線はエアバスA330-900neoという真新しい機材での運航が予定されているので、新しい機材のビジネスクラスを楽しむこともできます。
PP単価の安い効率的な路線は色々あると思いますが、国内線の往復だけではちょっと飽きてしまったあなた、東南アジアの往復だけではちょっと飽きてしまったあなた、少し羽を伸ばしてスターアライアンスメンバーのフライトで違った国の飛行機の雰囲気・文化を体験をしてみませんか? 😉
騒ぎが落ち着くのが待ち遠しいですね! 😉