フランスで航空券関連の税金が上がりました

フランスで予定されていた航空券連帯税の引き上げが、航空業界からの強い批判にもかかわらず、施行されました。
フランスの新首相氏は、前政権が計画していた航空便への増税を進めました。
交通関係の労働組合は、この増税が「何の協議も影響調査もなく」実施されたと批判しています。
どのくらい上がるのでしょうか。
引き上げられる金額
航空券連帯税の引き上げは、フランス発の国内線および国際線すべてに適用され、2025/3/1から施行されました。
本来、2025/1/1出発分から増税が予定されていましたが、前政権の崩壊により一時的に延期されていました。
FCCアビエーションによると、この税金は3つの目的地カテゴリーに基づいて計算されます。
短距離区分は、欧州経済地域(EEA)内の空港、およびシャルル・ド・ゴール空港(CDG)から1,000km未満の距離にある国の首都(イギリスやスイスを含む)が対象です。
中距離区分は、短距離および長距離に該当しない地域や国の空港が該当します。
長距離区分は、CDGから5,500km(3,417マイル)以上離れた国の首都にある主要空港が対象となります。
なお、フランス海外領土からのフライトの場合は、その領土の主要空港を基準に距離が計算されます。
国内線およびヨーロッパ域内線では、エコノミークラスの税額がEUR2.63からEUR7.40に、ビジネスクラスではEUR20.27からEUR30に引き上げられました。
5,500km未満の中距離便では、エコノミーおよびプレミアムエコノミーの税額がEUR7.51からEUR15に、ビジネスおよびファーストクラスではEUR63.07からEUR80に増額されました。
5,500km以上の長距離便では、エコノミーおよびプレミアムエコノミーの税額がEUR7.51からEUR40に、ビジネスおよびファーストクラスではEUR63.07からEUR120に引き上げられました。
エールフランス航空(AF) – KLMオランダ航空(KL)は、これらの新しい税率がすでに3月1日出発のすべての予約に適用されていると発表しており、税導入前に行われた予約にも適用されるとしています。
まとめ
イギリスほどではないものの、フランスの発着税もだいぶ上がっています。
せっかくマイレージでファーストクラスに搭乗してコストを抑えようと思っても、諸税による持ち出しが多くなってはお得感が減ってしまいます。
出発地をずらして、ストップオーバーなどでうまく税金を回避できれば良いのですが・・・。