シンガポール航空(SQ)のスイートクラスを特典航空券で予約する方法(KrisFlyer以外で)
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke / プリドー安斎亮介)です。
シンガポール航空(SQ)の「スイートクラス」は、エアバスA380という超大型旅客機に設置された、ファーストクラスの上をいく極上の客席です。客席というよりは「客室」ですね。
スイートクラスがどれだけすごいかは、SQ公式ページでご確認ください^^;
https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/flying-withus/cabins/suites/
このスイートクラスは色々な方面で運航されているのですが、例えばシンガポール(SIN)からロンドンヒースロー(LHR)までの運賃は、往復で約120万円^^;
なかなか手の出る金額ではありません。
でも、SQのスイートクラスに乗ってみたい!と思ったあなたへ朗報です。
通常の価格の半分以下で購入できる方法があります。
その方法を、紹介したいと思います。
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SQのスイートクラスを知る
まずは、SQのスイートクラス・ファーストクラスについて、どのくらいマイレージが必要かを過去に調べていますのでご覧ください。
上記記事でも述べましたが、基本的にはスイートクラスの特典航空券予約はSQマイレージでないと予約ができません。
そして、SQマイレージを利用したとしても、スイートクラスの必要マイレージ数はとんでもなく大きなものです。
例えば、シンガポール(SIN) – ロンドンヒースロー(LHR)のスイートクラス必要マイレージ数は、往復で420,000マイル(Standard Award)。
SQで420,000マイルを貯めるのがどんなに大変なことか^^;
方面によってはSaver Award(必要マイレージ数が半分くらいになります)でのスイートクラス予約も可能なようですが、希望の方面で常に予約ができるとは限りません。
大人しく、とんでもない数のマイレージを消費するのか。
いいえ、そんな必要はありません。
特定の路線の、特定航空会社のマイレージプログラムにおいては、スイートクラスの特典航空券予約ができるんです。
それは、どの航空会社かというと、自分がとても注目しているあの航空会社です。
SQといえばVA
そうです。
SQマイレージでなくても特典航空券を予約できる航空会社とは、ヴァージン・オーストラリア(VA)です。
VAにはSQの資本が入っているため、連携が密になっています。
世界で唯一、SQマイレージ以外でスイートクラスの特典航空券の予約を最近できるようになりました。
VAのマイレージは、Velocity Pointと言います。
ただし、VAマイレージでスイートクラスが予約できるのは、
・メルボルン(MEL) – シンガポール(SIN)
・シドニー(SYD) – シンガポール(SIN)
の路線のみです。
MEL / SYDからSIN乗り換えでロンドンヒースロー(LHR)まで、ファーストクラスを利用して片道203,000マイルで行くことができますが、スイートクラスが利用できるのはオーストラリアからシンガポールの間のみで、SIN – LHRの区間は通常のファーストクラスとなります。
片道、95,000ポイント。
このVAポイントの貯め方などについては、こちらの投稿をどうぞ。
ちなみに、VAポイントを購入できるのは年2回までです。
最大購入数が、1回あたり50,000ポイントなので、1年間に最大100,000ポイント分購入できることになります。
50,000ポイントがAUD1,172くらいなので、JPY103,270くらいですかね。
(As of 25JUL17)
どうやって予約するのか
さて、どうにかして獲得したVAのポイント。
どうやって特典航空券を予約すれば良いのか。
方法は2つあります。
1. VAポイントでそのまま予約を行う
2. VAポイントをSQマイレージへ移行して、予約を行う
それぞれの方法について、説明をします。
VAポイントでそのまま予約を行う
この場合、予約はオンラインでは行うことができず、VAサービスセンターへ電話をして予約をする必要があります。
電話番号は、日本からだと
+61 2 8667 5924
で、シドニー時間の7.30am から 10:30pmまで予約を受け付けています。
日本時間だと、AM6.30からPM9.30までですね。
座席が空いているかどうか、スタッフと相談しながら予約をすることができます。
ただし、この方法を利用するには英語ができることが前提です。
当然ながら、日本語は通じません。
VAポイントをSQマイレージへ移行して、予約を行う
続いてもう一つの方法。
VAポイントからSQマイレージへは、1.35 : 1の割合で移行できるので、例えば95,000ポイントは70,370マイルとしてSQのアカウントへ移行されます。
ただし、SQマイレージとして必要な数は、80,000マイル(Saver Award)。
VAポイントを移行してSQマイレージの80,000マイル以上にするには、108,000ポイント必要です。
ちょっと、損ですね。
その代わり、座席が空いているのをSQのサイトで確認した上で、移行してオンラインで予約をすることができます。
(マイレージの移行自体は、ほぼ即時です)
また、VAポイントを利用してSYD / MELからSIN乗り換えでLHRへ行く場合にはファーストクラスで片道203,000マイル必要なのですが、SQマイレージだと148,000マイル必要です。
SQマイレージに移行した場合には150,370マイルとなるので、この場合は追加のポイントなしで予約が可能です。
ただし、この場合でも、SIN – LHRのフライトはスイートクラスではないので注意が必要です。
また、空きがある!と思い、いざ予約しようとした段階では座席が空いていなかった・・・という事態に陥った場合、せっかく移行したマイレージが宙ぶらりんになってしまい、3年後には消えて無くなってしまうので注意しましょう。
再びVAポイントへ移行し戻すことも可能ですが、その時の移行レートも1.35 : 1なので、さらにマイレージが目減りしてしまいます。
まとめ
ちなみに、デルタ航空(DL)の上級会員(ゴールド以上)の場合、VA利用時にVAのラウンジへ入ることができます。
これは、デルタアメックスゴールドカードを持っていれば、楽勝ですね。
VAのポイントを利用してスイートクラスに搭乗できるのは素敵なことですが、VAポイントを貯めるのが大変だったり、予約に英語が必要だったりと、いくつか壁があります。
それを乗り越えてでもスイートクラスに乗りたい!という方、ぜひPARにご連絡ください。
PARができる限りのお手伝いをさせていただきます! 😉
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