韓国のLCC3社は2027年3月までに単一のLCCへ統合されます。
旅客にとってはネットワークの拡大を意味しますが、その裏では数か月に及ぶ統合作業が続きます。
親会社の韓進(ハンジン)グループが、大韓航空(KE) – アシアナ航空(OZ)の合併をLCCレベルにまで畳み込んでいく格好です。
物流大手・韓進グループ傘下の韓国LCC 3社であるジンエアー(LJ)、エアプサン(BX)、エアソウル(RS)が単一のキャリアに統合され、2027/3/17から Jin Air の名称で運航します。
3社の取締役会は8月21日に合併契約を承認しました。
12月に株主総会での議決が予定されており、その後の当局認可を経て、新たな統合エアラインが空へ飛び立つことになります。
合併が完了すると、新生 Jin Air は機材数で韓国最大のLCCとなり、58機が一つの名前の下で飛ぶことになります。
旅行者にとっては、便数の増加と乗り継ぎの利便性向上、そしてロイヤルティプログラムの一本化が期待できるはずです。
一方で、これが運賃、運航時刻、ポイント残高にどう影響するかはまだ不透明です。
今後数か月のうちに3社いずれかの航空券やクレジットを保有する旅行者は、各社がシステムと路線の統合を進めるのに伴い、何らかの変更を見込んでおくべきでしょう。
KE/OZ合併のドミノ効果
この3社統合は、2026/12/17にクローズ予定のKEとOZの合併と同じ論理に沿ったものです。
LJは大韓航空の子会社であり、BXとRSはいずれもアシアナの傘下。
親会社同士が一つになる以上、LCC 3社を単一の格安部門に畳み込むのは、広く予想されていた成り行きでした。
LJは、この合併により3社の路線・機材・リソースを結集するとし、移行期間中の安全を最優先しながら、アジアを代表するLCCを目指すと述べています。
現在、LJは国際線47路線・国内線14路線を運航しており、ソウル(GMP/ICN)発の済州(CJU)、東京(NRT)、大阪(KIX)、バンコク(BKK)といった基幹路線が柱です。
BXは釜山(PUS)ハブから39路線を、RSは仁川(ICN)から10路線というスリムなネットワークを維持しています。
合意された条件の下、LJはBXとRSの資産、負債、従業員、法的地位を吸収します。
ローンチへの準備
2027年3月の開始日を前にした最大のハードルは、3社の機材を一つの航空会社として飛ばすために必要な安全認可、すなわち単一の航空運送事業許可の取得です。
LJは、BXとRSの運航を段階的に自社の既存許可へ組み入れる計画で、合併を進めるには国土交通部による安全検査が必要になります。
水面下では、マニュアルの更新からパイロット・乗務員の合同訓練まで、チームを一つにまとめる作業がすでに始まっています。
当面のところ、予約の簡便化、共通運航便、ロイヤルティプログラムの一本化といった旅行者にとっての主なメリットが姿を現すのは、2027年3月に近づいてすべての統合が完了してからになりそうです。
まとめ
韓国で旅客を奪い合うLCCは、LJ, BX, RSだけではありません。
チェジュ航空(7C)は機材数45機で依然として同国最大の独立系LCCであり、ティーウェイ航空(TW)はヨーロッパやシドニーへの就航を含め、長距離路線への野心を着実に積み上げています。
イースター航空(ZE)と新規参入のParata Air(WE)がひしめく国内市場を締めくくります。
特にソウル〜済州回廊は、旅客数で世界一多忙な航空路線とも伝えられています。
修行のためLCCにはなかなか乗る機会がないですがICN – SDJ線はもしかしたらLJ運航に切り替わってしまうかもしれません。
それは困るのでせめてスカイチーム修行ができるようにしてほしいです。
