日本版アライバルビザ「JESTA」が始まるようです

日本政府は、イギリスのETA制度に類似した電子渡航認証制度「JESTA(Japan Electronic System for Travel Authorisation)」の導入準備を進めています。
これにより、現在ビザなしで日本に短期滞在できる74か国・地域の渡航者に対し、事前のオンライン認証が必要になります。
この制度は当初2030年の導入を予定していましたが、観光客の急増を受けて、**2028年度末(2029年3月まで)**に前倒しして導入されることになりました。
JESTA制度の概要(現時点で判明していること)
・対象となる人
* ビザ免除対象国・地域(74か国)の国籍を持つ渡航者
* 旅行や短期出張目的でも、出発前にJESTAの申請が必要
* 既に日本のビザを保有している人は対象外
例 : ビザ免除対象国
* アジア:シンガポール(90日まで)、韓国、台湾、マレーシアなど
* 欧州:フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、スイスなど
* 北米:アメリカ、カナダ
* オセアニア:オーストラリア、ニュージーランド
* 南米:ブラジル、アルゼンチン、メキシコなど
現行制度との違い
* 現在、ビザ免除国の市民は入国時に空港で審査を受けるだけで入国可能
* JESTA導入後は、渡航前にオンラインで事前認証を取得しなければならなくなる
* ビザ免除の制度自体は維持される(90日以内の滞在など)
申請方法と仕組み
* オンライン申請(スマートフォンやPCから)
* 渡航目的や滞在先などの情報を提出
* 入国審査の事前審査を行うことで、到着時の手続きを迅速化
* ESTA(アメリカ)やETA(イギリス)とほぼ同様の形式
予想される費用と有効期間
* 1,500円〜4,000円程度が想定されている
* 1〜2年の有効期間が設けられ、複数回の渡航に使用可能になる見込み
* 家族4人で渡航する場合、最大で16,000円の追加コストが発生する可能性あり
実施時期予定
* 導入予定 : 2029年3月までに
* 早ければ2028年4月以降に試験運用が開始される可能性あり
* 元々の計画(2030年)から前倒しされ、急速に進行中
世界的な流れに沿った制度導入
JESTAは、各国で進む「事前渡航認証」の導入トレンドに追随するものです。
| 国・地域 | 制度名 | 費用 / 有効期間 |
| ———— | —– | ————————– |
| アメリカ | ESTA | USD40(2年間) |
| イギリス | ETA | £16(2年間) |
| オーストラリア | ETA | AUD20(1年間) |
| カナダ | eTA | CAD7(5年間) |
| 韓国 | K-ETA | KRW10,000(2年間) |
| EU | ETIAS | €20(3年間、2026年導入予定) |
まとめ
日本国籍を持っている人や永住権を持っている人には影響はなさそうです。
海外でABTCを取得している場合も、おそらく大丈夫でしょう。
LEAVE A REPLY
コメントを投稿するにはログインしてください。