エミレーツ天文協会は、2024年のラマダン(断食月)予定日を発表しました。
　
中東の旅をする際に少なからず影響があると思うので、知っておいた方がよい宗教上の儀式だと思います。
　
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。

ラマダンとは

ラマダン(Ramadan)は、イスラム教の中で最も重要な月のひとつであり、イスラム教徒にとって非常に神聖な期間です。
　
ラマダンはイスラム教暦の9番目の月で、月の出とともに始まり、月の出とともに終わります。
　
ラマダンは約1か月間続き、その期間中、イスラム教徒は厳格な断食と祈りを守ります。
　
以下はラマダンに関するいくつかの重要なポイントです。
　
・断食(Sawm) :
ラマダン中、イスラム教徒は日の出から日没までの間、食事や飲酒、喫煙などの身体的な欲望を抑える断食を行います。
この断食は信者にとって精神的な浄化と自己犠牲の行為とされています。
　
・祈り(Salat) :
ラマダン中、イスラム教徒は通常よりも多くの祈りを行います。
特に夜の祈りである「タラウィー」(Taraweeh)は重要で、クルアーンの一部を暗記したり、聴いたりします。
　
・断食の破り(Iftar) :
日没の合図と共に、信者は断食を破る食事を摂ります。
この食事を「イフタール」と呼び、家族や友人と一緒に楽しむことが一般的です。
　
・社会的な善行(Zakat) :
ラマダンは慈善活動や施しの月でもあります。
イスラム教徒は財産の一部を必要な人々に寄付し、社会的な善行を行います。
　
・最終日(Eid al-Fitr) :
ラマダンの最終日には「イード・アル＝フィトル」(Eid al-Fitr)という祝祭が開催され、断食を終えたことを祝います。
家族や友人が集まり、特別な食事を楽しんだり、贈り物を交換したりします。
　
ラマダンはイスラム教徒にとって非常に精神的な期間であり、信者は神との関係を強化し、自己啓発を追求します。
　
また、共同体の連帯感を高め、慈善活動を通じて貧困層の支援にも取り組む機会となります。

2024年のラマダン時期

天文学的予測によると、ラマダン月は2024/3/12(木)に始まり、2024/4/11(金)に終わる可能性が高いです。
　
正式な開始日は、時期が近づくにつれて三日月が見られるようになった時です。

なぜラマダンの日程は毎年変わるのか

イスラム暦は太陰暦で、太陰暦の方が年数が短いため、毎年暦の日付が10日ずつずれます。
　
その結果、ラマダン月は毎年10日早く始まります。

まとめ

ラマダンが航空券の価格に与える影響ですが、2024年2月に東京(TYO) – ドバイ(DXB)で検索したところ最安はJPY280,000くらい、ラマダン期間中でJPY306,000くらい、ラマダン明けでJPY298,000くらいだったのであまり影響はなさそうです。
　
ただ、ラマダン期間中はお店の営業形態が異なることがあるので、注意が必要です。