シンガポール航空(SQ)とマレーシア航空(MH)の提携強化。合併間近か?!
2019/6/27、結構びっくりするニュースがありました。
シンガポール航空(SQ)が、経営危機に陥っているマレーシア航空(MH)と提携を行う、という発表がありました。
SQ, MH両方の代表が出席しての共同記者会見となりましたが、この提携について少し深掘りしてみたいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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どのような提携をするのか
今回の提携で両社が行うのは、
・共同運航便の拡張
・マイレージ提携の拡張
です。
いうまでもなく、SQはスターアライアンス、MHはワンワールドです。
アライアンスを超えた提携が行われることになりますね。
実は現在も、両社の間では共同運航便の提携は行われています。
シンガポール(SIN) – クアラルンプール(KUL)間のフライトで共同運航便が運航されていますが、今後は共同運航便の路線が拡張されることになります。
両社の提携により、それぞれのグループ会社にも影響はもちろん及びます。
・SQ : シルクエアー(MI)、Scoot(TR)
・MH : ファイアフライ(FY)
なお、SQ, MH共に、自社の基幹システムとして採用しているのはAmadeusです。
なので、システムの統合は比較的容易に行うことができるので、マイレージの相互利用・獲得などはそう遠くない時期に実現するでしょう。
提携の背景
ご存知の通り、MHは今大変な経営状況となっています。
過去2回の事件が原因となる経営難により、マレーシアの首相からも「売りに出す」的なことを言われており、いつ潰れてしまうのか、という噂が絶えません。
両社はもともと、1つの航空会社でした。
シンガポールがマレーシアから独立した当時、MHは「マレーシア・シンガポール航空」という名前でマレーシア・シンガポール両国政府の共同保有となりましたが、1971年に現在の2つの航空会社となりました。
MHが大変である一方で、SQの方は非常に好調。
SQがMHを助けるような形で、今回再び1つの航空会社に戻るような動きとなっています。
まとめ
今回の提携により将来的にSQは、苦境に陥っているMHを買収する形で統合するなんていうことが将来あるかもしれません・・・?!
そうなった場合、SQがワンワールド入りすることは考えられないので、ワンワールドメンバーが減ることになります。
自分は家庭の事情でMHに搭乗することができないんですが、ワンワールド修行でとても有効なMHがなくなるのは影響が大きい方もいらっしゃるはずです。
また、SQの上級会員制度が今後どうなるのか、気になるところでもあります。
SQ上級会員・PPSメンバーになるための条件が変わるのか?
MHの上級会員になっておけば、PPSメンバーになりやすくなるのか?
などなど。
いずれにしても、両社の動きから目が離せませんね!
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