イギリスの空港で、液体の持ち込みが可能になります(2024年予定)
イギリスは、空港のセキュリティ規則を過去数十年で最大の規模で見直すと発表しました。
これによって、セキュリティチェックに持ち込むことのできる液体の容量が緩和されることになります。
詳細をお伝えします。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
[toc]
ルール変更概要
今までは保安検査を通過できるのは100mlの液体容器に入ったもののみでした。
これが制限されることはなく、2リットルの容器まで許容されることになります。
大型電子機器(タブレットやノートパソコンなど)をセキュリティバッグから取り出す必要がなくなります。
2024年6月までの間に、イギリスの主要空港では、セキュリティチェックポイントに新しい技術を導入する予定です。
これは、セキュリティの向上と乗客の体験(旅行者はもうバッグから物を取り出す必要がない)の両方を目的としたものです。
この変更について、運輸大臣は次のように語っています。
小さな容器は、空港のセキュリティチェックポイントの定番となっていますが、それもすべて変わることになります。セキュリティを強化しながら、空港での機内持ち込み手荷物の規則を合理化します。
2024年までに、イギリス中の主要な空港に最新のセキュリティ技術が導入され、待ち時間の短縮、乗客の体験の向上、そして最も重要な潜在的脅威の発見が可能になります。
もちろん、これはすぐに実現するものではなく、完全に導入されるまでには2年かかる予定です。それまでは、乗客は既存のルールに従い、旅行前にチェックする必要があります。
この新しい技術は、2018年から空港で試行され、新しいスクリーニング装置の有効性が実証されています。
CT X線技術を使用し、基本的に乗客のバッグの中身を3D画像で確認することができます。
また、高度な脅威検知アルゴリズムも導入しています。
他の国も追随するのか?
2006年、テロの脅威を受け、世界各国で空港での液体物持ち込み規制が始まりました。
この規則は、液体爆発物を持つ者を阻止することを目的としてきました。
イギリスが液体爆弾の規制解除を主導する計画があるというのは、朗報ですね。
問題は、他の国々がそれに続くかどうかだと思います。
オランダでは、ノートパソコンを取り出す必要がなくなっており、羽田空港(HND)でも一部、ノートパソコンを取り出す必要が無くなっていますが、どちらの国でも液体禁止の廃止までには至っていません。
アイルランドでも、ダブリン(DUB)とコーク(ORK)の両空港で保安検査時に手荷物から液体や電子機器を取り出さなくてよくする運用を試験的に開始するようですが、この新しい技術が2024年までに世界中で一貫して採用される可能性は低いでしょう。
日本はよほどのことがない限り現状を維持しようという姿勢が強いので。
まとめ
イギリス政府の公式発表はこちらです。
https://www.gov.uk/government/news/passengers-to-benefit-from-biggest-shake-up-of-airport-security-rules-in-decades
2リットルまでの容器に入った液体はセキュリティチェックを通過できるようになるということは、タッチ修行の場合にであっても機内で購入したアルコールを預けいれなくて良いと言うことになりますね。
そういう意味でも、早く全世界で実施してほしい緩和です。
LEAVE A REPLY