ヴェネチア空港(VCE)にアスパイアラウンジがオープン

イタリアの主要ゲートウェイのひとつであるヴェネツィア・マルコポーロ空港(VCE)に、国内初となる「Aspire エグゼクティブラウンジ」が誕生しました。
運営は地上サービス大手スイスポートのホスピタリティブランド「Aspire」が手掛けており、今回の新施設は同ブランドにとってイタリア市場への本格進出を示す節目といえます。
ラウンジの概要
ラウンジの場所は、出発前に利用できる保安検査場の手前です。
チェックインカウンター24~48の上階にあたる2階部分です。
広さは約330平方メートルで、最大73名を収容可能。
オープン期間はまず9か月間の予定とされ、営業時間は毎日8時から20時までと発表されています。
通常の航空会社ラウンジとは異なり、利用にあたって搭乗券や航空会社の縛りはなく、大人も子どもも一律49ユーロで入場可能です。
さらに空港を利用しない人でも入室できるのが特徴で、旅の同行者や市内在住者にとっても利便性が高い施設となっています。
館内には、出張者や長時間の乗継客を意識したビジネスセンターや会議室が整備されており、静かに休めるエリアや充電ポート、高速Wi-Fiも完備。フライト前後の時間を有効活用できる環境が整っています。
提供される飲食物はすべて無料で、アルコールも含まれます。
メニューの中心はイタリア料理で、地元のチーズやペストリーなど、地域ならではの食材を活かしたラインナップを楽しめます。
スイスポートは地元のサプライヤーと協力し、旬の食材やその土地固有の食品を積極的に取り入れており、輸送距離を短縮することで環境負荷を抑えるサステナブルな姿勢も打ち出しています。
ラウンジ利用者には追加特典として優先保安検査レーンの利用が認められており、混雑回避にもつながります(ただしアメリカ直行便搭乗者は対象外)。
VCEにおけるAspireラウンジの開設は、旅の体験をより上質に高めていく姿勢を示すものです。
イタリアのエレガンスと世界水準のホスピタリティを融合させ、航空券の種類や利用航空会社に関わらず、誰もが安心してリラックスできる場所が提供されます。
この新ラウンジ開設の背景には、同空港における旅客数やラウンジ利用者数の大幅な増加、そしてイタリア国内で高まるプレミアムラウンジ需要があります。
スイスポートは、イタリアにとどまらず、今後はラテンアメリカ市場でも同様の拡大を検討しており、グローバル展開の新たなステップとして位置づけているようです。
Aspireラウンジは、単なる空港内の休憩施設にとどまらず、旅行者にとって旅の質を引き上げる新しい選択肢として機能することが期待されています。
まとめ
保安検査前にあるので、到着ラウンジとして使えるかもしれません。
ただ、プライオリティ・パスでは利用できないようなのでお金を払ってでも利用したいと思った時以外の場合には、あまり使うことはなさそうです。