乗り継ぎの際に重要になってくる「最低乗り継ぎ時間(MCT)」とは?
自分はよく、飛行機を乗り継いで旅をします。
乗り継ぎ便、と言っても、
・乗り継ぎ便として航空券を購入する場合
と、
・別々に航空券を購入して組み合わせて使う(別切り)
がありますが、自分が主に利用するのは後者。
その際も、乗り継ぎ時間は十分に取るようにしています。
ですが、少し乗り継ぎ時間が短いけどより便利なフライトがあるのも事実。
そんな時、本当に乗り継げるのかどうか、不安になることもあると思います。
航空会社は、乗り継ぎをする際に
最低このくらいは空港での乗り継ぎ時間を確保してください
という目安の時間を設定しています。
それが、
最低乗り継ぎ時間(MCT, Minimum Connecting Time)
というものです。
聞いたことはあるかもしれませんがいまいちよくわからない、という方もいらっしゃるかもしれないので解説したいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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MCTとは
航空会社が設定している「MCT」についてですが、各航空会社は国内線 <-> 国際線、国際線 <-> 国際線の乗継、ターミナル別の乗継、航空会社別の乗継など様々な最低乗継時間が設定されています。
例えば、
・日本からアシアナ航空(OZ)でソウル仁川空港(ICN)へ行き、
・ICNで大韓航空(KE)に乗り継いでパリ(CDG)へ行く
というような場合。
この場合のMCTは、90分です。
OZのターミナルは1で、KEのターミナルは2なので、ターミナル間を移動しなければいけません。
これがもし、KE同士の乗り継ぎであれば45分となります。
このMCTは規定上のものなので、予約時にMCT(最低乗継時間)を厳守していたにも関わらず旅客機が何らかの事情で遅れたため、接続便に搭乗できなくなってしまった場合、航空会社は最終目的地まで振替便などの手配補償をしてくれます。
しかしながら、このMCT(最低乗継時間)を守っていなければ、航空会社は最終目的地までの旅程を補償してくれません。
予約をした後でフライトスケジュールの変更があり、乗り継ぎに十分な時間が取れなくなってしまった場合(いわゆる「MCT割れ」)には、航空会社もしくは旅行代理店より連絡が来て、代替案が提示されます。
この時、乗り継ぎのフライトに乗れないと以降の予定が狂ってしまう場合であっても、航空会社や旅行代理店は、基本的にはMCTを割らないような旅程に変更しなければいけません。
MCT割れの航空券を販売して、乗り継げなかった場合に責任問題になってしまうからです。
ちなみに、どの空港でどのくらいのMCTが必要なのかについては、以下のセミナーの中で解説しています。
「特典航空券をより効率的に予約するためのツールの使い方」セミナーのご案内
MCTの規定が適用されないケース
MCTについて一つ注意しなければいけないのは、別々の旅行会社もしくは別々の航空会社で航空券を予約して発券した場合には補償を受けられない、ということです。
つまり、別切り発券の場合は全て自己責任で乗り継ぎをしなければいけない、ということです。
補償はされないとはいえ、お得にフライトができるので自分も別切りは多用しますが、乗り継ぎ時間には注意しています。
航空会社が規定しているMCTよりも長めの乗り継ぎ時間をとって、より確実に乗り継ぐことのできるようにフライトを組み合わせています。
この組み合わせパズルがピタッと当てはまった時が快感なんでよすね〜 😉
まとめ
乗り継ぎ時間については特に、中国の空港で別切り発券の乗り継ぎをする場合には要注意ですね。
乗り継ぎをする場合には基本的に中国の航空会社を除いて、一度入国手続きをしてチェックインをして、また出国手続きをしなければいけないので最低でも3時間は見ておいた方がよいです。
さらに到着口に出る前に荷物チェックのための行列があるので、別切り発券をしたフライトが遅延してしまった場合には致命的になるので、なお長めの乗り継ぎ時間を見ておいた方がよいでしょう。
なので自分は、出国制限エリアに居続けることのできるICNを結構利用して、十分な乗り継ぎ時間のあるフライトを予約してお得に航空券を購入しています。
ICNにはプライオリティ・パスを利用して入ることのできるラウンジが数多くあるので、時間がたっぷりある場合にはラウンジ巡りをしても良いかもしれません。
それでも、頻繁にICNに行くと飽きてしまいますが・・・^^;
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