なぜマイレージプログラムは改悪が続くのか

なぜマイレージプログラムは改悪が続くのか

先日、デルタ航空(DL)のマイレージを利用した特典航空券予約の必要マイレージ数がまた上がったことをお伝えしました。

Screenshotデルタ航空(DL)の改悪再び(2021年1回目)

デルタ航空(DL)の改悪再び(2021年1回目)

他の航空会社も不定期に(とある航空会社は毎年秋に定期的に)必要マイレージ数の変更(ほとんど改悪)を行っています。
 
なぜ航空会社はこんなに頻繁に改悪を行うのか、考えてみました。
 
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。

特典航空券の仕組み

まずは、ある航空会社のマイレージで提携航空会社のフライトが予約された場合、航空券代の支払いは具体的にどのような仕組みになっているのでしょうか?
 
一般的には、通常の航空券代の10分の1から20分の1くらいの金額、もしくは、必要マイレージ数の1マイルあたりJPY1で計算された金額が1区間毎に提携航空会社へ支払われているようです。
 
例えば、ユナイテッド航空(UA)のマイレージを使って全日空(NH)の羽田(NHD) – ニューヨーク(JFK)間のファーストクラスを予約した場合、NHに支払われる金額はUSD450程度だそうです。
 
道理で特典航空券の座席を解放しない訳です^^;
 
これらの料金は、航空会社間契約に基づいて支払われます。
 
つまり、同じルフトハンザ・ドイツ航空(LH)のビジネスクラス特典航空券でも、NHとUAでは支払う金額が異なるため、それがそのまま必要マイレージ数に反映されています。
 
航空会社がお得な航空券を手に入れているのは、マイレージ販売のビジネスが「稼げる」からです。
 
アラスカ航空(AS)やUAがマイレージ購入キャンペーンをしょっちゅう行っているのはそのためです。
 
アメリカン航空(AA)のマイレージを利用してアメリカとアジア間の日本航空(JL)ビジネスクラスに搭乗した場合、60,000マイルかかります。
 
この時、AAはJLにUSD600程度を支払っている推測されます。
 
1マイルあたりJPY1の金額を提携航空会社に支払ったとしても、そのマイレージをJPY2で売れば十分に収益となりますね。

レベニューマネジメントとのバランス

マイレージを購入させて特典航空券で搭乗させるのがお得なら、それだけを行っていれば良さそうですがそういうわけには行きません。
 
航空会社は「レベニューマネジメント(Revenue Management、収益管理)という考えのもと、限られた在庫(販売座席数)の中で以下に収益率を上げるかに力を入れており、専門の部署を置いています。
 
航空券の料金にはオンシーズン・オフシーズンがあり、オンシーズンの時に特典航空券の座席を解放しようものならレベニューマネジメント部門が黙っていない、という具合です。

デルタの野望

どうやらデルタ航空(DL)は、航空券、アップグレード、ラウンジでのアルコール、その他何でも、1マイルをJPY1の価値にすることを目標としているようです。
 
通常、マイレージを航空券として利用するとJPY2以上の価値がありますが、DLはこの価値を切り下げようと躍起になっています。
 
DLマイレージを利用してのDL運航のビジネスクラスに搭乗する場合、300,000マイルかかるなんていうことはざらです。
 
JPY1/マイルを目標にしているから、このくらいは当然なんでしょう。
 
DLが提携航空会社搭乗時の必要マイレージ数を上げているのは、自社運航便での必要マイレージ数に近づけるため、という理由があるからだと思います。

まとめ

DLが必要マイレージ数を上げて1マイル = JPY1ということを率先して行うと、次にUAが同じことをしてそれが世界中に広がり、いつしか1マイル = JPY1でしか特典航空券を予約できない時代がくるかもしれません。
 
各航空会社が改悪を繰り返す先の最終的な目的は、ここにあると思います。
 
そうなると、特典航空券での搭乗に魅力を感じる人は少なくなってしまうのではないでしょうか。
 
自分だったら、そのマイレージプログラムは利用しないか、マイレージではなく実績の付く有償航空券を購入してステータス獲得に寄与させるでしょう。
 
マイレージは1マイルあたりJPY2以上の価値をいかに出すか、を考えて路線選びをするのが楽しいのであり、「1ポイントJPY1」という均一的な価値になってしまったらその魅力は激減してしまうと思うのですが・・・。
 
1マイル = JPY1の時代が来ないことを、切に願います・・・。

Push通知でブログ記事の更新情報を受け取るには、”Subscribe”ボタンをクリックしてください!

 

無料のメールマガジンも受付中です

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By にしこり

    ファーストクラスでさえ450USDとは😨

    • By par

      社割の更に下を行くようです^^;
       
      特典航空券の解放席が少ないわけですよね〜^^;

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

BoardingArea