イギリスの電子渡航認証「ETA」が始まります(2025/1/8から)。知っておくべきことまとめ

日本のパスポートを持っている人、および現在ビザなしでイギリスへの渡航が可能な他の48の国籍を持つ方々は、2025/1/8以降、イギリスに入国する際に電子渡航認証(ETA)が必要となります。
アメリカ渡航時に有効なESTAが必要となるのと同様に、イギリスへの渡航においてもETA(エタ、と読むそうです)が必要となります。
自分も将来的には取得する必要が出てくるので、この制度についてちょっと調べてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
日本国民向け申請受付は既に開始している
日本国民向けのUK ETAの申請受付が現在開始されています。
2025/1/8以降にイギリスへ入国する場合は、出発前にすべての旅行者が申請を行う必要があります。
これは赤ちゃんや乳児を含む全員が対象で、費用は1人あたりGBP10です。
偽サイトに注意
アメリカのESTA同様、ETA申請代行を装い、追加料金を請求する詐欺サイトが既にGoogle検索で公式サイトよりも上位に表示されている場合があります。
必ずイギリス政府公式ポータルを利用してください。
公式ポータルでは、費用はGBP10です。
UK ETAについて知っておくべきポイント
有効期間
承認されると、ETAは2年間有効で、この期間中は複数回のイギリス訪問が可能です。
ただし、パスポートの有効期限が先に切れる場合は、その日までがETAの有効期間となります。
再申請不要
有効なETAがある場合、イギリスへの各旅行のたびに再申請する必要はありません。
また、旅行計画の詳細を提出する必要もありません。
全員が対象
すべての旅行者がETAを申請し、手数料を支払う必要があります。
赤ちゃんや高齢者も例外ではありません。
パスポートとの連携
ETAはパスポートに自動的にリンクされるため、紙のコピーを提示する必要はありません。
出発地や渡航方法に関係なく必要
出発地に関係なく、ETAは国籍に基づいて必要となります。
また、空路・海路・鉄道いずれで入国する場合でもETAが求められます。
申請処理時間
通常、ETAの申請結果は3営業日以内に通知されますが、多くの場合はもっと早く処理されます。
5~10分程度で承認されるケースもあります。
ETAは今すぐ取得可能で、旅行計画がなくても申請できます。ただし、発行された時点から2年間の有効期間が開始します。
旅行の1週間前にはETAの申請を済ませておくことをおすすめします。
出発前のETA申請について
ETAは出発前に申請する必要がありますが、手続き自体は数分で完了します。
また、他の制度(アメリカのESTA)と異なり、ETAの承認を待たずにイギリスへ渡航することが可能です。
もし5~10分での承認が得られなかった場合でも、イギリスへの旅行を進めることができます。
免除対象者
以下に該当する方は、ETAの申請が不要です。
・イギリスおよびアイルランドのパスポート保有者
・有効なイギリスの移民許可(就労ビザや長期留学ビザなど)を保持している方
また、ほとんどのヨーロッパ諸国の国民は2025/4/2まではETA不要で渡航できます。
パスポートの有効期限に注意
申請時点でパスポートの有効期限が2年未満の場合、ETAの2年間の最大有効期間を享受することはできません。 ETAは、渡航者が事前に審査されることで入国手続きを円滑にすることを目的としていますが、ETAの承認はイギリスへの入国を保証するものではありません。 日本国民は既に「信頼されている」国籍の一つであり、イギリスの空港では引き続き、eGateを利用できる11の非EU国籍の一つです。 イギリスを乗り継いで別の国へ向かうトランジットでも、ETAが必要になります。 2025年前半には、ヨーロッパ連合(EU)のヨーロッパ渡航情報・認証制度(ETIAS)も導入される予定です。 ETAに関するイギリス政府の公式動画はこちら。
パスポートがETAの有効期間内に失効する場合は、新しいパスポートを取得後に再度ETAを申請し、その際に手数料を再び支払う必要があります。
イギリスの入国は、国境での入国審査官の判断に基づきます。
場合によっては、以下を提示するよう求められることがあります。
・滞在中に十分な資金があることの証明
・イギリスからの帰国または他国への旅行の予約証明
ETAを取得していても、これらの要件を満たさない場合は入国を拒否される可能性がある点に注意が必要です。 日本国民はUK空港のeGate利用が可能
そのため、ETA導入後も、イギリス市内に入国する際に入国審査官と会話する必要がない可能性が高いです。
到着時には、若い子ども連れでない限り、eGateを利用するのが一般的な方法となります。
イギリスでは出国審査がないため、出発時にはセキュリティチェックだけを通過すれば済みます。トランジットでもETAが必要
これは、乗り継ぎエリア内での滞在に限られる場合でも同様です。
イギリスを乗り継ぎ地とした乗継便を利用して、最終目的地へのフライトを捨てることで渡航許可を回避する人々を防ぐため、ETAが必要、とイギリス政府は考えているようです。ヨーロッパも同様の制度を導入予定
この制度は、ビザ不要で入国可能な旅行者に対して事前渡航許可を求めるものです。
ETIASはシェンゲン圏の国々への無制限の入国を3年間許可します。
ただし、パスポートの有効期限が3年以内の場合は、その期限までの有効期間となります。 まとめ
妻と子どもたちはETA不要なので、自分だけ2年に1回、GBP10を落とすことになります。
BAのステータスも酷いことになりそうで、これからちょっとずつイギリスが遠のいていきそうな予感。
妻も今年は帰省するつもりがないようですが、どうなることやら。
とりあえず、コンコルドルームにはもう一度、連れて行ってあげたいですね。