世界3大航空連合で、加盟状況の変化が相次いでいます。
2025年だけでも、
* フィジー航空(FJ)とオマーン・エア(WY)がワンワールドに正式加盟
* ルフトハンザグループのLufthansa City Airlinesがスターアライアンスに加入
* ITAエアウェイズはスカイチームを離脱(2026年にスターアライアンス入り予定)
と、各連合の勢力図が動き始めました。
さらに、2024年にはスカンジナヴィア航空(SK)がスターアライアンスを抜けてスカイチームへ移籍し、チェコ航空(OK)はスカイチームを脱退した後、そのまま運航停止に追い込まれています。
こうしたアライアンス再編の影響で、顧客取り込みのためのステータスマッチキャンペーンが各社で見られるようになりました。今後1年はさらに増えると予想されています。
今後予定されている主なアライアンスの動き
ハワイアン航空(HA)がワンワールドに加入
アラスカ航空(AS)との統合に伴い、ハワイアン航空(HA)は2026/4/22にワンワールド加盟を予定しています。両ブランドは存続しますが、予約システムは共通化されます。
ITAエアウェイズ(AZ)が2026年にスターアライアンスへ
ルフトハンザグループによる買収手続きが進む中、ITAエアウェイズ(AZ)は2025年2月に突然SkyTeam脱退を発表しました。
2026年にスターアライアンス加入予定ですが、それまでの間はどの連合にも属さない状態が続きます。
吉祥航空(HO)はスターアライアンスの正会員へ?
中国の吉祥航空(HO)は現在「スターアライアンス・コネクティングパートナー」ですが、最近は正会員への移行準備が進んでいると報じられています。
アシアナ航空(OZ)はスターアライアンスから脱退へ
アシアナ航空(OZ)は大韓航空(KE)との統合が進んでおり、統合後はOZブランドが消えるため、スターアライアンスから離脱することになります。
Oneworld への新規加盟候補
コンドル航空(DE)
ドイツの航空会社コンドル航空(DE)はアメリカン航空(AA)と協議を進めており、ワンワールド加盟の噂が強まっています。
ドイツ航空宇宙センターも加盟を推奨しています。
ただし、DEは2026年9月まで政府支援の返済義務があるため、加盟はそれ以降となる見込みです。
加入が実現すれば、
* ルフトハンザ・グループとの競争力向上
* 中欧で消えたエアベルリンの穴埋め
といったメリットが期待できます。
その他の候補
* RwandAir(WB) -> カタール航空(QR)がスポンサーとなる可能性
* スターラックス航空(JX)
* MIATモンゴル航空(OM)
* 中国南方航空(CZ) -> 2018年にスカイチームを退会して以来、ワンワールド入りの噂が絶えませんが、Cathay Pacific の反対で進まないとの見方もあります。
まとめ
ヴァージン・オーストラリア(VA)も、長年スターアライアンス加入の噂があります。
加盟すれば、VAの「Velocity」プログラムは大幅に魅力が増し、カンタス航空(QF)に対抗する強力な選択肢となるはずですが、現状は複雑なパートナーシップ網を維持する方針が続いています。
個人的には、中東のどこかの航空会社がどこかのアライアンスに入ってくれると面白いと思います。
