アラスカ航空(AS)とマイクロソフトが意外な分野で提携
アラスカ航空(AS)とマイクロソフトが、業務の提携を行いました。
マイクロソフトとの提携なので、社内や空港での業務改善のためのシステム導入かと思いきや、そうではないようです。
今回両社が提携を開始するのは、なんと燃料の部分。
なぜマイクロソフトが?と思ったかもしれません。
自分もそう思ったので、少し調べてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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提携内容
今回両社が提携合意したのは、
持続可能な燃料を利用し、二酸化炭素の排出量を減らす
というもの。
マイクロソフトが持続可能な燃料を購入し、その燃料を自社の出張でよく使われるASの路線
・シアトル(SEA) – ロサンゼルス(LAX)
・シアトル(SEA) – サンフランシスコ(SFO)
・シアトル(SEA) – サンノゼ(SJC)
で提供するそうです。
ASは環境意識の高い航空会社で、2012年から独自に二酸化炭素排出を16%削減させたそうです。
持続可能な燃料とは
マイクロソフトが購入する持続可能な燃料は、オランダのSkyNRGという会社が製造したもの。
他にも、gevoというメーカーが作っているようです。
それでは、持続可能な燃料、とはどういうものなのでしょうか?
KLMオランダ航空(KL)も採用しているこの燃料は料理用廃油や工業用廃水から燃料を再精製し、通常の燃料と合わせて作られる燃料です。
2019年時点ですが、以下の5つの空港で持続可能な燃料が提供されています。
・ベルゲン(BGO)
・ブリスベン(BNE)
・ロサンゼルス(LAX)
・オスロ(OSL)
・ストックホルム(ARN)
また、
・ユナイテッド航空(UA)
・KLMオランダ航空(KL)
・スカンジナビア航空(SK)
で持続可能な燃料が採用されており、デルタ航空(DL)でも採用が検討されています。
まとめ
二酸化炭素の排出量を減らす目的で持続可能な燃料の普及が広まっていますが、これは2050年までに二酸化炭素排出量を現在の半分にする、というカーボンオフセット及び削減スキーム(CORSIA)に基づくものです。
まだ技術的にも投資が必要のようですが、これから多くの航空会社が採用するようになるでしょう。
環境問題に真剣に取り組んでいる航空会社、と言うことで、ASは他社との差別化を図っています。
またASはAAと共に、他の北米航空会社に比べて良心的な必要マイレージ数設定。
マイレージのボーナスキャンペーンも、頻繁に行われています。
アラスカ航空(AS)のマイレージ最大60%ボーナスセール(2020/10/31まで)
2021年3月にはワンワールド加盟も決まっていて、ASマイレージプログラムがどうなるかはまだわかりませんが、AS応援の意味でボーナスが多いうちに購入して将来のワンワールドフライトに備えておいても良いかもしれませんね。
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