エールフランス‐KLMグループにはLCCの子会社であるトランサヴィア(T0)もあります。
この子会社にはフランス部門とオランダ部門の両方があり、前者は主にパリ・オルリー空港(ORY)を拠点に、後者は主にアムステルダム・スキポール空港(AMS)を拠点に運航しています。
これまで、フライング・ブルーの上級会員はトランサヴィア利用時にエリート特典を受けられませんでしたが、ついにそれが変更されます。
これらの新特典の導入時期は、AFがORYでの運航を終了するタイミングとも重なっています。
T0での新しいFlying Blue Platinum / Ultimate特典
Flying BlueはT0利用時のエリート特典を追加しますが、対象はフランス部門のみであり、主にORY発着便に適用されます。
対象はFlying BlueのPlatinumおよびUltimate会員で、SilverやGold会員には特典はありません。
2026/3/29から開始された新特典は以下の通りです。
* ORYでの専用チェックイン、手荷物預け、優先保安検査
* 遅延・欠航などの際の優先再予約対応
* 以下の空港の提携ラウンジ利用
* マルセイユ・プロヴァンス空港(MRS)
* モンペリエ空港(MPL)
* ニース・コートダジュール空港(NCE)
* トゥールーズ・ブラニャック空港(TLS)
* HVのプレミアム電話窓口へのアクセス
* 優先搭乗および機内持ち込み手荷物無料(Ultimate会員限定)
さらに、HVはORYに新しいラウンジを開設予定です。
これは旧AFラウンジを引き継ぐ形になります。
ラウンジは上級会員および最も高額な運賃を購入した乗客が利用できる見込みです。
これらの特典はトランサヴィアのフランス部門(航空会社コード「TO」)のみが対象であり、オランダ部門(航空会社コード「HV」)には適用されません。
また、特典はFlying Blueの上級会員限定で、スカイチームのElite Plus資格だけでは利用できません。
Flying Blue上級会員にとって大きな改善
これまで、T0の規模を考えると、Flying Blue上級会員に特典がなかったことに不満や混乱を感じる人もいました。
航空グループとしてはeasyJet(U2)やライアンエアー(FR)といった競合LCCよりT0を選んでもらう動機を作るのが自然だからです。
一方で、T0は低運賃を前提としたビジネスモデルであり、追加サービスや手数料収入に依存しているため、多くの特典を提供すると採算が合わないという考えもありました。
Flying Blueとしては、T0搭乗で少量のXPを付与することで十分なインセンティブとしていたようです。
しかし今回の戦略変更はやや複雑で、特典がオランダ部門ではなくフランス部門に限定されています。
これは、AFとT0の役割分担の変化によるものと考えられます。
AFは現在、パリ・シャルル・ド・ゴール空港(CDG)に運航を集約し、T0はORYに集約しています。
両社が同じ目的地を多く運航しているため、Flying Blue上級会員の中にはORY発を好む人も多く、またORYでは超格安航空会社との競争も激しいため、プレミアムサービスの必要性が高まっています。
一方、オランダ部門の場合、KLMとトランサヴィア(HV)の両社がAMSから運航しているものの、路線の重複は限定的で、HVは主にレジャー路線を担当しているため、同様の戦略は必要ないと考えられます。
まとめ
自分はまだT0にもHVにも搭乗したことがありませんが、フランス国内を安く移動する際に今後利用することになるかもしれません。
その時も、XPは貯まる運賃で購入したいと思います。
T0のラウンジも行ってみたいですね。
