韓国の新しいLCC「エア・プレミア(YP)」とは?本当に就航するのか?
航空業界が厳しい状況にある中、2020年に新しく運航を開始した航空会社もあります。
日本航空(JL)のグループ会社であるZIPAIR Tokyo(ZG)は、ソウル仁川(ICN)への運航を開始し、バンコク(BKK)への運航も予定されています。
台湾のスターラックス航空(JX)も、2020年に運航を開始して更に新しい機材を発注しています。
台湾のスターラックス航空(JX)がエアバス A330-900neo機材を発注
実は韓国にも、これから運航を開始しようと準備をしている航空会社(LCC)があります。
その名は、
エア・プレミア(YP)
韓国においては、大韓航空(KE)がアシアナ航空(OZ)に買収提案をするなど、航空会社の淘汰が始まっていますが、ここにきて敢えて新しく運航を開始しようとしている挑戦者です。
2017/7/27に設立されたYPは、2020年9月に初の商業便を運航する予定でしたが、この状況なので計画を後回しにせざるを得ませんでした。
まだ初便を運航していない航空会社ではありますが、いったいどんな航空会社なのか、業界の現状を乗り切る可能性はあるのでしょうか。
YPの計画、機材について調べてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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YPについて
YPはソウル仁川(ICN)を拠点とするLCCですが、まだ初便も就航していません。
YPは2017年7月に「APエア」という名前で設立されました。
設立資金は、15億ウォン(約13.5億円)。
それから1年足らずでエア・プレミアに社名を変更し、それ以来、この名前で運営されています。
2018年から2019年にかけて、複数の資金調達ラウンドを経て、1億5000万ドル以上の資金調達に成功しました。
その後、2019年3月に航空運送事業者免許を取得し、ボーイング B787-9 ドリームライナー3機の新規就航に向けて、Air Lease Corporationと初の長期オペレーティングリース契約を締結したことを発表しました。
ドリームライナー1機目は2020年7月、2機目は2020年9月、3機目は2020年11月に納入される予定でした。
ですが2020年11月現在、まだ保有機数は0機。
納入は延期されたようです。
本来の計画は
YPは2020年9月にソウル仁川空港(ICN)から就航する予定でした。
当初は2機でスタートし、2024年までに10機に増やす予定でした。
ですがおそらく、この計画は崩れるでしょう。
KEとOZでさえ、一緒になる時代ですから・・・。
YPはLCCというよりは、プレミアムなサービス品質をリーズナブルな価格で提供することを目指しています。
短距離路線の運航は予定していないので、どちらかというとZPに近いイメージですね。
2021年には、ロサンゼルス(LAX)やサンノゼ(SJC)への長距離便を開始する予定です。
その後はオセアニアやヨーロッパへの進出も計画されています。
2019年、ホノルル(HNL)、バンクーバー(YVR)、ミュンヘン(MUC)、ケアンズ(CNS)への路線を検討していたそうです。
YPのB789機材はエコノミークラスでは35インチ、プレミアムエコノミーでは42インチの座席になるそうです。
この「高い運航効率、単一機材、座席構成」により、クラス最高の快適なシートとサービスをリーズナブルな価格で提供するとしています。
まとめ
YPのこれからですが、ホームページやSNSのアカウントはあるものの、プレスリリースは2019年で止まったまま。
SNSでは、YPのドリームライナーが組み立てられている写真を公開しており、航空会社が初号機の引き渡しと初路線の就航に大きく近づいたことを伝えていました。
恐らく、多少遅れてはいるものの、YPは就航に漕ぎ着けるんだと思います。
ZGと似たような感じでB789を導入するLCCとして、YPはどうなるのでしょうか?
価格やマイレージ提携の具合にもよりますが、自分はしばらくは様子見かな・・・^^;
とりあえず今度、ICNを乗り継ぎとして利用する予定なので、ICNの「今」を見てこようと思います。
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